『死』
其れは、生命の尊き行為。
其れは、この世に生を授かる行為と同等の価値を持つ。
そして、汚れた海から身を引き揚げ、世界の美しさを知る行為―――――
明るく、穏やかな世界。私は今日も無機質な川の流れを眺める。
私は『死』を好む。何故なら其れは迚も気持ちの良い事で、感動を知りたい私に少しの『愉悦』を与えてくれるから。心を病み、絶望の果てに辿り着く最期の救済。何と言う素晴らしい行為だろう。其の美しさに全く惚れ惚れする。
其れに、一応でも止めて来る様な人間の存在を観る事だって、私を愉しませる事が出来るものだし。
と言った訳で今日まで私は自死を繰り返して来た。然し、ふと私は思った。
『死と言う行為の他に私が依存出来る存在はあるのだろうか』
どうせ今日も明日も死ぬ事は出来ない。ならば一度死から離れて見よう。
…其れで『死』をより一層強く望んで苦しむ事に成っても、其れも又一興と言うものだ。
次からもっと長くするんで
コメント
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て、天才…!!