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「今日仕事休みだし、えとさんの服でも見に行く?」
『え』
少し大きめのショッピングモールに足を運んだ。
常に目をキラキラさせているえとさんと一緒に。
『初めて来た…!!!』
度々思うが、彼女の家庭環境は複雑なのだろうか。
娘が人を殺しても、黙っている時点で普通ではないのかもしれない。
……それは俺もだ。
『…正直、
着れればなんでもいいんだよね』
「…女ってオシャレが好きなんじゃ」
『例外もいるでしょ』
ごもっともだ。自分の古い考えが恥ずかしくなる。
彼女も俺も、服のセンスはないもので
大人しくシンプルなシャツとズボンを購入した。
『変に着飾るよりこういう方が自分の良さ出せていいよね』
珍しく彼女は笑っていた。
その後も他の店を見て回ったが買ったものはさっきのセットだけ。
「もう1着くらい買いなよ」
『…じゃあさ
ゆあんくんが選んでよ』
意地悪そうに笑う彼女。
どうやら俺のセンスを試したいらしい。
「言っとくがセンスはいい方だ。」
『やっときた』
待ちくたびれと言わんばかりの顔。
帰ったら見ようと提案し、時間はすっかりお昼を回っていた。
「ご飯でも食べよう」
(何名様ですか?)
近くにあった小洒落たカフェ。
後ろを見ると彼女はキョロキョロとしていた。
慣れていないのだろうか。
「どれにする?」
『あ、オムライス美味しそう』
ガシャーンッ
店内に大きな音が響いた。皿が割れたようだ。
「びっくりした…ね___」
共感を求めようとえとさんの方に視線をやった。
「……大丈夫?」
そこには耳を強く塞ぎ唇を噛んで、歪んだ顔をしていた彼女がいた。
『…ごめん、食欲ないかも』
コーヒーだけ頼み、俺たちは店を後にした。
コメント
2件
ガラスが割れる音とかにトラウマ持ってるのかな💭💭続きたのしみー😍
最近M!LKにハマってる 山中柔太郎さんがドカメロでだいすきデス😻😻