昨日の帰り道に連絡先を交換した
{やっほー風香だよーこれから帰り道以外でも会話できるの楽しみ!!}
やっぱり明るい…僕がチリとなってきえそうになるぐらいには
〜第2章〜
「え!連絡先交換できたの!?すごいな知鶴」
「まぁいろいろあって…」
できるだけ帰りが一緒になったことは言いたくない 特に深い意味はないんだけど
「でもすげーじゃん!霜月さんの連絡先知ってるの多分知鶴だけだよ」
「え?」
僕はまたまた驚いてしまった
あの明るい霜月風香の連絡先をクラスのみんな知らないらしい…おかしいな
「翔也も知らないのか?」
「俺はもちろん 他の女子達も霜月さんの連絡先知らないんじゃないか?」
やっぱりおかしい気がする
そうだ 霜月風香の友達だったらわかるかも
そう思って友達の笠原結菜に聞いてみることにした
「あのさ笠原さん」
「星宮くんじゃん珍しいねどうしたの?」
「霜月風香さんの連絡先って知ってる?」
「風香の連絡先かー持ってないよー親の事情でスマホは持ってないって言ってたから」
「え あぁそうか」
やっぱりちゃんと変だった 前交換した時には普通にスマホを持ってたし…
なにか隠し事をしているのか…それとも
「あ!星宮くんだ!」
「風香おかえりー」
「うん!ただいまー」
本人が来てしまったようだ ここは早いとこ撤退しなければ…
「あーそうそう風香」
「どしたの結菜」
「風香ってスマホ持ってたっけ? さっき星宮くんが風香の連絡先知ってる人いないか探してたよ 」
「私はスマホ持ってないよ〜あ!きっと星宮くん私と仲良くしたいのかなー?」
僕の方に2人は目線をやる
どう答えればいいのか全く分からない
「いやただ持ってそうだから聞いただけ」
僕が連絡先を知っていることは女子達には秘密にしておこう
「ほんとかなー?あ逃げた」
「…」
なんだか怖くなって逃げてきてしまった 今日の帰りに連絡先のことを聞いてみようかな
「星宮くん一緒に帰ろ♪」
ルンルンな彼女を見ていると顔が赤くなっていないか心配になる
平常心を保っているように見えるが全然やばい(?)
「星宮くん 私に聞きたいことあるんじゃないの?」
「あ…」
普通に忘れていた
「なんで君はスマホを持っているし連絡先も持っているのにクラスのみんなとは連絡先を交換してないのはなんで?」
「よくぞ聞いてくれました!」
どうやら答える気満々だったようだ 隠し事はやっぱり彼女にはないのだろうか
「えっとね私がみんなと交換してない理由は…」
「ひみつ!」
「えぇ」
思っていた回答と違った
「なにえぇって 私ただ秘密って言っただけなんだけどー」
「理由を聞いたのに理由が帰ってこなかったからだよ」
「あははっ!でも深い理由じゃなから安心して!」
少しだけ安心した
彼女がてっきり持病を患ってたり信用してる友達がいないとかだったらどうしようかと…
「てかさー星宮くんって私のこと君って呼んでるよね」
「まぁそうだね」
「私の名前知ってるの?」
「知ってるよ 霜月風香さんでしょ?」
「それそれ!知ってるなら名前で呼んでよ〜」
どうやら彼女は君と呼ばれるのは嫌らしい
「じゃあ…霜月さん」
「距離を感じる!!」
「えっと…風香さん?とか?」
「うーんまぁいいよ」
呆れたようだったがさん付けしないと色んな男子から付き合ったのか疑惑が来るからその方がいい ぶっちゃけ付き合いたいけど
「てか風香さんも僕のこと星宮くんって呼んでるじゃん」
「あほんとだ!うーんじゃあ知鶴くん?」
「そうしようか」
「よし!じゃあ知鶴くん!で決まり!あははっなんかめっちゃ距離縮まった感じするね!」
「そうだね」
距離が縮まってすごく嬉しい もう今世に悔いはないぐらいだ
そんな感じで至って普通の高校生らしい会話をして楽しんだ
明日 急にクラスのみんなが風香さんの連絡先を知っていたのはなぜだろうか…
コメント
1件
翔弥→翔也 変わりました 普通に打ち間違えです