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涼架side
無事に退院し、再び家に独り。
『~~っ、泣』
涙脆いこの頃。
僕が元貴を守らないといけないのに。
夜は怖い。
ピンポーン
『っ?!…はい、』
[あ、りょーちゃん?俺!]
『わかい?!開けるね、』
[やっほ、ごめんね~こんな時間に]
『んーん、』
[りょうちゃん…泣いてた、?]
『え…なんで、??笑』
[べつに。泣いていいよ、]
『っ泣かないよ、』
[なんでよ、笑]
[泣いてよ。不安なんでしょ?]
[抱え込んじゃいけないんだよ、]
[元貴もそう言ってた。]
『元貴が、?』
[うん、]
[心配してた。りょうちゃんさ、自分のこと気にしずに無理しちゃうじゃん?この間雨の中来た時とかも。]
[自分をもっと大事にしてって。そう言わなかったっけ、って、言ってた。]
『…っ、』
[俺が来たのもね、実は元貴に頼まれたからなんだ。]
『え、?』
[りょうちゃんきっと泣いてるから、独りで呑まれそうになってるから、って。]
『っもとき、泣』
[元貴には及ばないかもしれないけど、ちゃんと受け止めるから。]
[泣いて、俺の胸で。]
『ごめ、今日だけっ…泣』
『…っ、ぅわぁぁぁんッ…あぁぁ泣』
若井の胸で、大声をあげて泣いた。
『はぁっグスッ……ぅ、泣』
[よしよし、]
僕の髪を優しく撫でてくれる若井
こんな時間に、
しかも人の彼女に…
迷惑だろうな、
僕のせいで、、
ぐるぐる、
『わか、っ…はきそ、ッ泣』
[うそっ?!ごみ箱…ッ]
『はぁっはぁっ…ゴボッ…おぇッビチャビチャ…ゲホッ泣』
[あ!ごめん間に合わなくてっ…そのまま吐いちゃって、]
『おぇ”、…ゲホッゴホッ泣』
[全部出しちゃってね、サスサス]
『ふ、カヒュッ…ご、め…なさっ…泣』
[いいよいいよ、考えすぎちゃったね。迷惑なんかじゃないからね。]
『ごめっなさっ…泣』
[ううん、大丈夫。俺掃除しとくから、口ゆすいでベッド行こ?]
『ん……泣』
ベッドに行くと、吸い込まれるように眠った。
若井は僕が寝つくまで隣にいてくれた。
『グスッ……も、とき…………、スースー』
[ふふ、]
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