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あの時に戻ったら君にありがとうを言う_。
第1章
ミーンミンミンミンとうるさくセミが鳴く
「もう夏か、」
夏といえば夏休み
私は悩みを抱えたまま。
ペラッ
と音を立てて紙が落ちていた
あの時のだ。
思い出したいけど、思い出したくない
そんな辛い思い出だ_。
いつかは覚えていない。私が君に助けられたこと
そして私が仇で返してしまったこと
君を一人の人間と認めなく
君の存在さえ忘れてしまっていた
「なんで忘れていたんだろ…」
忘れたいけど、忘れたくない
進むにつれ過去に引きずられていく自分がいる
「ーーくん」
名前を思い出すだけで吐き気がする
呼んでいく度にギスギスして不安が溢れてくる
そうだ、私は彼が好きだった。
優しい彼が_。
「過去に戻れたらいいなぁ、なんてねw」
そのまま寝てしまった。
Fin_.