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もな
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宇津Q
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第63話、読み終えました。カンナが修学旅行に行けることになった理由、ちょっと不自然じゃないですか?「労働基準法で連続4日休めって言われた」って、バイト先がわざわざそんなこと言うかな…。晶子がわざと知ってるふりして「へえ、どうして?」って聞いてるところ、すごく気になりました。最後の微笑みも意味深だし、晶子が裏で何か動いてるんじゃないかと勘ぐってしまいます。伏線が静かに張られてる感じが好きです。次が楽しみ!
翌日の夜、塾を出た晶子がいつもの待ち合わせ場所で立っているとカンナが息を切らして走って来た。いつもより10分以上遅かった。
カンナは全力疾走してきたようで、両手を膝にあててゼイゼイと息を弾ませた。
「悪い、晶子。今日はずいぶん待たせちまったな」
「ううん、大丈夫だよ。何かあった?」
「いや、修学旅行の参加の書類出してたら、意外と時間かかっちまってさ」
「あれ? バイトがあるから行けないんじゃなかった?」
何食わぬ顔で晶子がわざとそう訊くと、カンナは照れ笑いしながら言った。
「あ、あれな。バイト先からまとめて休み取れって言われてさ」
「へえ、どうして?」
「なんか、あたし働き過ぎなんだと。ええと、労働基準法とかに引っかかっちまうから、連続して4日休めって店長代理の人に言われてさ。で、ちょうどそれが修学旅行の日程に合ってな」
晶子はすぐにピンと来た。カンナのバイト先の店長さんが、カンナに気を遣わせないように、そういう話を作ってくれたのだな、と。嘘も方便とはこういう事か、と晶子は思ったが、もちろんカンナの前ではおくびにも出さなかった。
「へえ、そうなんだ。よかったじゃない」
「ああ、あたいもびっくりしたよ。こんな偶然あるもんなんだな。おっと、電車来るぞ。急げ、晶子」
速足で歩きだすカンナの背中を見つめながら、晶子は気づかれないように微笑んだ。