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〜特目(とくめ)のアイドル アンユージャイ〜
あなたは知っていますか?
とある世界に十数人しかいない特殊な目を持つ人がいる事。
そして、その子たちを集め、その中でも厳選し、5人のアイドルグループを結成する事になった事も。
名前は「アンユージャイ」
そんな事がまだ知られていない時の中で、特別な目を持つ子が1人──
彼女の名前は水ノ川 紫怜(みのかわ むれい)。
紫怜は自分の左目がコンプレックスだった。
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───小学生だった頃のある日、男子から
「お前の目ェ紫でキモいんだよ!w」
「明日からその目オレらに見せんの禁止な〜www」
そう言われた事がきっかけで、次の日から不登校になり、来たかと思えば保健室に行く日々が続いていたのだ。
友達には
「大丈夫だよ。その目はとっても可愛いからね。」
と励ましの言葉は貰うが、紫怜はその言葉でさえ疑うしかなかった。
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───そして現在
高校生になった紫怜は、未だにいじめの事が原因で左目を隠し、眼帯の下を人前に出すことなどもってのほか。
親にまで見せられなくなっているのだ。
だが、ある日クラスメイトがある噂をしていた。
「ねー知ってる?世界に十数人ぐらいしかいない特別な目を持った人がいるんだって。」「で、その人達を集めてやるのが
『アンユージャイ』
って言うアイドルグループなんだって!」
「え、それ知ってる!いいよね〜♪」
「ただでさえアイドルやりたい私たちがいるのに、その特別な目持ってる子ってもう絶対美人だよね〜」
「「いいなぁ〜」」
(特別な目ってなんなの…もしかして私の事?)
(いやいや、こんな気持ち悪い目なんて特別じゃないよ。まぁある意味キモさで特別だけども…)
紫怜は自分に自信はなくなる一方。
それでも噂はみるみるうちに広まり、そのグループは「特目のアンジャ」と、言われるようになる。
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次の日、紫怜はその噂の「特目のアンジャ」がどんなものなのかを家で調べてみる事にした。
調べると、オーディションを受けた子は自分と同じ歳ぐらいの女の子で、目は左目だけ色が違ったのだ。
(うそ…私とほぼ一緒じゃん。なんで?なんで超クソ陰キャの私が特目で産まれてきたの?)
(なんでなんでなんでなんで!!最悪だよ…あぁもう!)
と、スマホをベットに叩きつける。
(あぁ……。最悪だ……。)
(ぇ…、 ん……?でも思ってみると、 小学生の時に将来の夢で『アイドル』って書いたよう、 な…?)
(別に今からでも何かやってもいいのか?やりたいことってのはいつまで経っても変わらない事もあるものなのか……)
ふと、意味も無く外を見る。
窓からさす夕日が傾き、空に淡い紫が広がってきた。
結局、紫怜は高校生でありながらアイドルをする、という事を思いついたのである。
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───そして紫怜は、アンユージャイの公式サイトに飛び、オーディションを受けることを決意したのだ。
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