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Ruri
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ゆーかり🌿.⋆。 執筆中
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朝食というには遅く昼食というには早い
トーストとサラダとスープ
スープはお湯を注ぐだけの粉のやつ
簡素だけどこれが丁度良い
ラジオからは陽気な曲が聴こえる
ひとくち焼きたてのトーストをかじる
スマホから音がした
ビクっとして画面を見る
いや、遅刻してないよね?
俺今日夕方からだよね?!
マネージャーさんからかな?!
覗き込むと勇斗からの着信だった
今ご飯食べ始めたのに…
すぐに音は消えて着信履歴だけ残った
トーストを置いて仕方なくスマホを手に取った
急ぎの用かな
電話なんて滅多に無いから不安になった
何かあったとかじゃないよな?
大丈夫だよね…?
何もないよね??
折り返し電話をすると2コールで出た
早い…はやっ……勇斗じゃなくて、早人じゃん……
スマホから元気な勇斗の声が聞こえる
「仁人!おはよう!今おまえん家向かってるから」
何言ってんだこいつ
現在時刻は午前9時
「今日昼オフじゃん?入り18時だよね?」
無言で勇斗が今言ったことを脳内で整理する
ん?うちに来るの?今から?なんで??
ありがたいことに最近あまりゆっくりできていなくて俺はこの半休で家の事をしようと思っていた
普段できていない所の掃除とか冷蔵庫内の整理とか…
とにかく、家を整えようと思っていた
なのに、勇斗が来る?!なんで?
トーストを勢い良く食べて
ウサギみたいにサラダかきこんで
冷たくなったスープを飲み干した
髪の毛くらいやっとくか?!
もー!なんなんだよ!
ヘアアイロンを取り出して鏡を見た
着いたら言うからって一方的に切れた電話
はぁ??なんなんあいつ!
さっきサラダにしようとして忘れてたトマトを口に放り込んで
何だろう?って改めて思う
誕生日とかでもないし
てか、トマトちょっと大きく切りすぎたな!
上手く飲み込めなくて、むせた
咳が2回出てやっと飲み込めた
ロック解除しておくからピンポン鳴らすだけでいいよって伝えておいた
ドアの鍵も開けておいた
ていうか、勇斗俺の家の鍵持ってるし…
普通に入れるんだけど
一応、ね、
鍵ねぇ……
「めんどくさいから鍵渡しとく」
精一杯照れるの我慢して投げるように勇斗にあげたんだった
頬杖の隙間から見た勇斗は驚いてこっち見てるから目逸らした
「じゃ、俺も!はい!」
ってなんか色々ついててじゃらじゃらした鍵を目の前に置かれて
「いや?!おまえ、どうやって今日家入るの?」
鍵置いてったら部屋入れないでしょって2人で笑った
スペアキー後日渡されてまた笑ったけど
まだ使ったこと無いな
玄関から
ガチャガチャうるさい音がした
わざとやってるのよ
鍵開いてるの知ってるくせに
放置してたら静かにドアが開いて勇斗が入ってきた
うっす!って言いながら
そのままリビングに向かって手に持っていた袋をテーブルに置いて勇斗は小さく座った
めんどくせぇ!!!!
話聞いてくださいオーラがする!
関わりたくない!!
「何?」
半笑いで言ったけど勇斗はこちらを見もせず床の一点を見ている
「牛丼買ってきたから食べよう」
袋からゴソゴソ出してテーブルに置いていく
豚汁の蓋を開けてぼーとしてる
「水でいい?」
声をかけたけどこちらを見ようともしない
機嫌悪い?のかな?
お茶の方が良かったかな?
なんだか嫌な雰囲気がした
グラスに水を注いでテーブルに置く
俺さっき食べたのよーって言いながら
ずっと一点を見つめてる勇斗はたまに上向いたり
仁人ーちゅーしてーとか言ってたり
絶対におかしかったけどまぁ、放置した
悩み事でもあるのかな
てか、仕事で夜会うしそこで言えばいいのになぁ
まぁ、バカだしな!
バカなりに何かあるんだろう
聞いてやらんことも無い
俺は割り箸を取って勇斗に食べないの?って言った
「あぁ!!食べる食べる!」
勇斗が急に覚醒して手を伸ばしたら肘がグラスに当たった
倒れたグラスからとくとくと水がこぼれた
じわじわとテーブルに広がっていく水
「あーもう!なにしてんのおまえ!」
すぐに立ち上がってダスターを持ってきた
水だからいいけど
勇斗は水をじっと見つめていた
「ごめん俺やる拭いとくから」
勇斗は俺からダスターを取り上げてテーブルを拭いた
水の一滴も残さないくらいに
「で?何いきなり家来るのとかやめてよ」
豚汁をすすりながら言う
勇斗は固い表情で硬くなった牛丼の上のチーズをつついた
「柔太朗ってオマエのこと好きだよな?」
勇斗が普通に言うからびっくりして
「な……に…?」
かすれた声が出た
柔太朗が居れば水を持ってきてくれるのに
水係はいま居ない
勇斗が小さく頷いてレンジ借りるーって
冷めた牛丼を温めだした
勇斗が言ってるのはきっと恋愛の好きで
そんなこと考えたこと無かった
柔太朗はいつも傍にいて優しく笑ってくれる
あと、水係
なぜか水を持ってくる奴
勇斗は温めた牛丼をテーブルに置いて俺の手首を握った
「俺の方が好きだから 悪いけど柔太朗には譲らない」
そのままぎゅって抱きしめられた
勇斗の顔が左肩に落ちた
俺は右のテーブルを見る
倒れたままのグラスとダスターを早く片付けなくちゃって思った
なぜか視界に入った空のグラス
水飲みたい
喉がかわいた
コメント
3件
あおいです🌷 第7話、読ませていただきました。朝のゆるやかな空気から始まって、勇斗くんが突然来てからの空気の変化が繊細で…特に水がこぼれた後の「一滴も残さないくらい」拭くシーン、なんだか胸がぎゅっとなりました。最後の「柔太朗ってオマエのこと好きだよな?」って、急に核心ついてきますね…!続きがすごく気になります📖💭