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今日も休日だ。
なにしようかな。
えりはベッドで寝っ転がり昨日のlime内容を再確認した。元彼の事とかもう私にどうすればいいかわからないしなぁ。再び見て憂鬱な気分になって布団にくるまり薄暗い部屋で一人スマホをいじっていた。
母にるりの元彼についてどうすれば良いか聞いたときのことだ。母は少し困った顔をして『男女関係に首突っ込むと逆恨みされて下手したら殺される場合があるの。もうそこ話に関しては関わらないで。あの子が口軽い場合こちらがなに言ったか元彼にバレる』と怒られてしまったもので正直私からしても都合が悪いのだ。首突っ込むだけ無駄だと判断したのか身の危険を感じたのか、はたまたどちらともあてはまるか。人間の怖さという奴は私が一番知っていたし教えられたのに危機感を持てていなかったんだ。男女だって片方の言うことしか聞かなければ話の信憑性は薄いだろう。第三者は男女の関係に関わるときお互いの言うことだけでなく周りの言うことも聞くことにより信憑性をあげる必要があるのだ。でなければ一方的な批判や悪口または誤解にすぎない。相手がどう思うか自分がどう思ったか被害妄想や大袈裟に捉えているのではないかと判断材料としては一個人の意見などただの゛材料にも満たないもの゛でしかないのだ。るりを信じるなという訳ではないのだと思う。だが相手の視点と自分の視点では明らかに違うものがある。両方の意見をまとめてみれば誤差や矛盾が生じるんだ。だからそれは、第三者が関わっていい問題ではない と言っているのだろう。それはごく当たり前の事なんだ。だから私は極力面倒ごとを嫌っていたのだが何で私はこんなにも面倒ごとに巻き込まれるのだ。**『私は普通に生きたいだけなんだってば。』**その言葉さえ口にしたら皆『今の環境がどれだけ恵まれていると思ってるの?』だなんて言うから悩みなんて言えるわけないじゃん。
憂鬱な気持ちでlimeを閉じて部屋の隅にあるデスクのローラーがついた簡単に移動できる椅子に座る。そして、絵を描こうとノートを開くといつものような歪な絵ばかりが並んでいて見てて気持ち悪い。身体の構図や非対称な身体に無造作に折れ曲がった手先を見てやる気をなくしていた。皆は絵上手いねなんて言うけど私からしたらお世辞にも上手いとは言えない。自分の才能のなさに驚くほど気持ち悪い絵なんか見てよく上手いなんて言葉が出てくるもんだ。才能のない奴を哀れんで反応を見て楽しんでるように見えて自分が嫌いになる。成功者はこんな事思う間もなく絵を描き続けているのだろう。私は、まだ足元にも及ばない。頑張って書き続けていたというのに。努力する才能は私に無いみたいだ。
もうつまらないしやめよう。正直嫌いだ。ただの自己満なんだし努力しただけ無駄だろう。そう思うと椅子から飛び降りてベットに飛びつきスマホを再びいじった。