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時雨ちゃん視点
雪夏ちゃん大丈夫かな？
時雨「急に倒れちゃったんだよ〜？」
僕は雪夏ちゃんの目の前をふわふわしてた
雪夏「そっか…」
雪夏ちゃんは手を見て悲しんでた
すごく悲しそう…
雪夏「…私…もう人間じゃないの…」
！あ！そうだ！！
時雨「僕達と一緒に生活しようよ！」
これなら雪夏ちゃんも僕みたいな思いしなくて済むはず！✨
雪夏「え？」
雪夏ちゃんはすごく混乱してたけど…
時雨「怪異になったら普通のご飯食べられるのも少数派だしさ！」
僕はそれでも話し続けて提案をする
時雨「ここにいて僕達と居れば困る事も無いし、社会なんてものに囚われることもない！」
雪夏ちゃんはこっちの方が苦しまなくて楽なはずだから！
時雨「すっごくいい事だと思うの！」
雪夏ちゃん…お願い！
雪夏「それは…
雪夏「…私…好きな人がいるし…」
…なんで…？
時雨「…如何して？」
時雨「その姿のまま帰ったら社会から爪弾きにされるだけなんだよ」
雪夏ちゃん、やめて…雪夏ちゃんが苦しむ必要ないよね…？
時雨「ここはどんな姿でも理性さえあれば殺されることもないし、ご飯に困ることもない」
時雨「何一つ困ることがないのに…それでも人間界に戻るの…？」
好きな人といたい…？でもその姿になっちゃったら誰かも分からないかもしれないし…
雪夏「…人間なんて食べたくない…私は人間なの！怪異なんかじゃない！お願い！ここから帰して！」
…人間を食べたくないだけなら、僕が味覚を変えてあげるのに…
時雨「…そっか、分かった！」
助けてあげなきゃ…雪夏ちゃんには苦しんで欲しくない…
…ごめんね、僕、こういう方法しか取ってあげられない…
時雨『あーくん』
ｼﾞｼﾞｯ
赤傘『？あなた どうしたの？』
時雨『彼女 駄目 外 彼女 救う』
赤傘『私 理解！』
時雨『ありがとう…』
時雨「怪異なら…死なないから…」
時雨「アリスと同じ場所に連れていこう」
時雨「記憶は改ざんして…」
時雨「これが1番良かった…そうだよね」
彩羽「…」
彩羽「そこのお前」
彩羽「画面のお前」
彩羽「今座ってるか寝てるかのお前だよ」
彩羽「姉さんは間違ってたか？」
彩羽「…姉さんは他のやつを思ってこうした」
彩羽「たとえ助け方が間違っていても姉さんは優しいだけだ」
彼女はただ助けてあげたかっただけ
END
