休憩時間、誰もいない楽屋のソファでつい微睡んだ
夢と現実の境目で、ふいに左側に温度を感じる
誰かが体を寄せてもたれかかる
頭を肩に乗せて5秒
「めめ、すき」
聞こえてなくてもいいような細い声
沈黙が5秒
「何やってんだおれ」
呟きが漏れて、温度が離れていく
(……かわいいことする)
左半身に残された温もりが、すっと心に入り込む
去り際の右手を掴む
「ぅえ!?」
ドサリとソファに戻った彼
今度はその唇に熱を移す
「おれもすきだよ、しょうたくん」
その頬に温度が移って染まる
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