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虚
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#カンヒュイラスト
#イラスト
すず
30
「じゃあまずは…暗殺者に襲わせてみる?」
共同戦線を立ててから数日、作戦会議の時にロシアが唐突にそう言ってきた
…なにを言ってるんだ、こいつは
やっぱり邪魔する気なんじゃないんだろうな??
「…なんの意図があってそうするのさ」
平然とした態度を取ってそう聞くと、ロシアはくすくすと笑った
「イギリスなら理解してくれるんだけどなぁ」
そうやって言うのに、ついダンッと机を叩く
「…協力するならちゃんとしてくれない?」
苛立ちを孕んだ目でロシアを睨む
「わぁ、こわーい」
残念ながら自分の気持ちを分かっては貰えなかったようで、ロシアはそんな平坦な声を発した
…鬱陶しい奴だ
「なんでイギリスがお前なんか好きになるんだよ…」
呟くようにそう言うと、ロシアは顔を覗き込んできた
「僕、君よりはよっぽどいい性格してると思うからなぁ…そこじゃないかな?」
そうやってつっかかってきたロシアに腹が立って、手を振り上げる
それでもロシアはニコと微笑むだけで、だんだんそれに毒気が抜かれてきて、手を下げた
…こいつの真意ってのは本当に分からない
暗殺者をイギリスに仕向けるなんて、なにがしたいんだ?
だが、イギリスなら理解できる…なんて仲の良さを見せられて、なにもしない訳にはいかない
自分だって考えれば真意が分かるはずだ
暗殺者を仕向けるメリットはなんだ?
イギリスが怪我をして、介護ができる?
イギリスが襲われたところを助けれる?
つまるところは…
「恩を売るチャンスができる?」
そうやって呟いて、最低な考えでは?と思う
こいつなら思いつきそうな考えではあるが…
「…フランスくん分かってるねぇ」
そうやって笑って言われるが、別に嬉しくはなかった
「僕が暗殺者を仕向けてあげるから、フランスくんが守ってあげなよ。そしたら親しくなるきっかけにはなるでしょ」
大まかな作戦の計画を聞いて、愛する人を守るために死ぬだなんて恋愛小説を思い出した
仕組んで暗殺者が来るのだし、死なないとは思うけれど
…でも、そういう小説が好きだから憧れはする
「…分かった。決行はいつにするの?」
「フランスくんの好きにしてくれて構わないよ」
「なら、明日にでもいい?」
待ちきれなかった
胸が高揚感でいっぱいで、絶対にうまく行く気がした
「…いいよ」
ロシアはそうやって返してくれた
「じゃあお願いね」
…
…そうして作戦会議は終わった
ロシアと話すのは疲れるが、あんなにいい案を出してくれるのは助かった
ここからおまけ的な解説ですね
本編と関係ないけど、補足…みたいなのです
恩を売ると、関係が持てるってのですけど
まぁ取引とかの手法で返報性の法則ってのがあって、なにか貰ったらその分返さないといけないって思っちゃうっていう心理学を元にしてますね
こんな感じの恋愛関係だとどろどろしそうだな…
ロシアさんは誰かから学んだのか、勝手に身についたのか…
…てかフランスさんの感情の不安定さヤバくない?
中々に進行が早くて置いてかれてないか心配なんですが…
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