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リ「戻れない…ですね…」
霊「戻れないわね…」
そうして、1度魔理沙たちの元に戻った。
魔「おっ、戻ったかって、帰らせてないじゃないか。」
レ「あら、何かあったの?」
魔理沙とレミリアがまさかの事態に反応する。
霊「実はいつもなら神社の中に入ればしれっと帰れるんだけど、今回はダメみたいなの…」
魔「いつも適当だったのかよ…それはそうと、帰れないとなると、どうするかな。」
レ「とりあえず、今日は誰かの家に泊めて、あのスキマ妖怪が来るのを待てば良いんじゃないの?」
霊「まぁ、それしかないわね、悪いけど、もう少しだけここにいてもらうことになるわね。」
リ「わ、分かりました。」
そうして、今日は時間も時間だったのでそこで解散する。
リアは、仕方なく、私の家(神社)に泊めることにした。
リ「お風呂やご飯までありがとうございます。」
霊「気にしないで、本当は私が返してあげなきゃ行けないんだから。」
リ「いえ、そんなことは…元はと言えば迷い込んだのは私なんですから。」
霊「フフ、良い子ね、あなたみたいな人は嫌いじゃないわよ。」
霊「それじゃあ、あとは寝るだけね、お休みなさい。」
リ「はい!お休みなさい!!」
そうして、その日は就寝することになったのだった。
霊「う、うーん。」
そうして、目が覚める。
霊「あれ?」
隣を見ると、リアが居ない。
夜中に私の神社の中に忍び込むなんて奴はいないし、
そうなると外に居るのか、紫が夜の間に返したのか…
因みに紫というのは、何度か話に出た、気分屋のスキマ妖怪で、簡単に言えば空間を操れる妖怪だ。
霊「リア〜、居るかしら〜?」
そうして、周りを間渡す。
外を探したり、神社の中を探すが、見つからない。
もし紫が返したというのなら、手紙の1つも無いなんて、タチが悪いすぎるだろう。
そうして、しばらく探し回っているが、見つからず、
とりあえず家事などを済ませ、時間が昼前になりかけていた頃。
魔「おーい!霊夢ー!遊びに来たぜ!」
そんな魔理沙の声が聞こえた。
霊「あっ、魔理沙、いらっしゃい。」
とりあえず、リアのことを念の為、魔理沙にも言っておこう。
霊「ところで、突然なんだけど、リアが居なくなってしまってね。もしかしたら紫が返したのかもしれないけど、不安だから森の見回りを頼めないかしら?」
そんなふうに聞く、そうすると、
魔「ん?誰だそのリアって言うやつは?」
そんな回答が返ってきた。
霊「はぁ?誰って、リアはリアよ。昨日ここに帰りたいって言ってきたじゃない?」
魔「何言ってんだ霊夢?そんな奴、私は知らんぞ?」
魔「疲れてるんじゃないか?」
霊「え?」
頭が真っ白になる。
リアを…知らない…?
私は魔理沙とは長い付き合いだ。
ヘタな冗談くらいなら一瞬で見破れるが、
どうやら冗談と言った感じがない。
それじゃあ…昨日のは…誰?
そんな疑問が頭をかき回していると、ある人物が到着する。
レ「はぁい、霊夢、魔理沙、元気かしら?」
そう言って到着したのは、昨日も来た、レミリアだった。
魔「おっ!レミリアじゃないか、なぁ、聞いてくれよ、霊夢がリアって奴にあったらしいんだが、そのリアって奴を知ってるか?」
魔理沙がそうレミリアに話す。
そうだ、レミリアはなにか覚えているかもしれない。
レ「リア…聞いたこと無い名前ね、どんな特徴なの?」
やはり…覚えていない?
霊「ほら…白髪で、隻眼の頭にパチュリーみたいな月のヘアピンつけてた子よ。」
魔「白髪で…?」
レ「パチェみたいなヘアピン…?」
魔「悪いが何度言われてもだめだ。」
レ「私も記憶に無いわね。」
記憶に無い…?
いや、もしかしたら私が惑わされている?
不安定に考え込んでいると、レミリアが私の状況に気づいたのか、口を開く。
レ「何かの勘違いか夢だったんじゃない?大して気にしなくて良いの、何かあれば手を貸すわ、それより今はいつも通り過ごせば良いの。お茶でも貰えるかしら?」
魔「おっ!それ良いな、私にもお茶くれよ。霊夢のとこで1番高いやつ。」
そんな、2人のテンションを見て、考えるのがバカバカしく感じてきてしまった。
霊「分かったわ、少し待ってて。」
そう言って、茶葉を取りに行き、茶葉に手を伸ばした時に、驚愕する。
霊「あれ?これって、昨日出した…お茶…?」
そこには昨日出したはずの茶葉が置いてあったのだ。
霊「これって…まさか!?」
そこで嫌な予感が強まる。
もし魔理沙達がリアを忘れたんじゃなく、この世界が繰り返されているなら、辻褄が合う。
霊「…まだだ、まだ悪い夢を見てたって可能性もある。」
そうだ、全て夢だったのかもしれない。
勝負が決まるのは、夕方頃。
もしあれが夢じゃないのなら、リアはその時来る。
彼女来なかったらただの悪い夢だ。
けど、彼女が来たのなら……