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유리
16
坂田銀にゃん
15
…まじですか?
皆様、本当にありがとうございます。
これからも頑張って投稿していきますのでよろしくお願いします。
スタートーー!
夜八時。
阿笠博士の家。
リビングのカーテンは閉められ、机の上には十五年前の写真、ノートパソコン、星図、そして例のマイクロSDカードが並んでいた。
阿笠博士が静かに言う。
「これだけ資料がそろっても、暗号はまだ解けんのう……。」
コナンは腕を組み、写真を見つめた。
「研究員の倉橋さんは、ただ隠しただけじゃない。」
「見つけた人が真実へたどり着けるように、何か手掛かりを残したはずだ。」
その時、美月が一枚の写真を光にかざした。
「……これ。」
「え?」
「写真の端に、何か文字が浮かんでる。」
博士がルーペで確認する。
フィルムの縁に、肉眼では見えないほど小さな文字が刻まれていた。
AQL-7
コナンが目を細める。
「番号……?」
⸻
天文学者のメモ
美月は天文関係の資料を広げた。
「AQLは星座の略称かもしれない。」
「星座?」
「うん。天文学では、星座を三文字で表すことがあるの。」
彼女は本をめくりながら指を止めた。
AQL=わし座(Aquila)
「そして『7』は……。」
コナンが星図を広げる。
「七番目の観測ポイント?」
灰原が首を振る。
「違うわ。」
「わし座で『7』といえば、アルタイルを中心にした観測データの分類番号よ。」
コナンはハッとした。
「アルタイル……七夕の彦星!」
美月もうなずく。
「倉橋さんは星座の記号で場所を示していたんだ。」
⸻
暗号の第一段階
コナンは写真を机いっぱいに並べた。
一枚目にはオリオン座。
二枚目には北斗七星。
三枚目にはわし座。
四枚目には……
「全部違う星座だ。」
美月は写真を順番に並べ替え始める。
「撮影された順番じゃない。」
「星座が一年を通して見える順番。」
その瞬間。
写真の裏に書かれた数字が一列に並んだ。
7・1・5・2・9
博士が首をかしげる。
「暗証番号?」
「いや……。」
コナンは天文台の古い設計図を見つめた。
「第七観測棟。」
「第一資料室。」
「第五保管庫。」
「第二制御室。」
「第九展望通路。」
美月が息をのむ。
「施設の場所を示してる!」
⸻
一方、公安では
警視庁公安部。
安室透は風見から新しい資料を受け取っていた。
「十五年前の設計図です。」
「ありがとう。」
設計図を開いた安室の目が止まる。
「……第九展望通路。」
風見が尋ねる。
「何かあるんですか?」
安室は静かに答える。
「観測所で唯一、地下へつながる非常用通路だ。」
⸻
ベルモットの疑念
夜。
高層ホテルの一室。
ベルモットは赤ワインを口に含みながら、美月の写真を見つめていた。
「あなた……。」
「ただの高校生じゃないわね。」
そこへジンから通信が入る。
「何かわかったか。」
「ええ。」
「でも、証拠だけじゃない。」
「どういう意味だ。」
ベルモットは窓の外の星空を見上げた。
「あの研究員は、誰かに”託す”つもりだった。」
「だから、暗号は壊すためじゃなく、解ける人を待っている。」
ジンは短く言う。
「なら、その前に始末する。」
通信は切れた。
ベルモットはため息をつく。
「相変わらずね……。」
⸻
星空の答え
翌日。
コナンと美月は阿笠博士の発明品「携帯型星空シミュレーター」で十五年前の夜空を再現していた。
「日時を十五年前の五月十七日、午後十一時四十八分。」
スクリーンいっぱいに星空が映し出される。
美月が静かにつぶやく。
「違う……。」
「え?」
「この写真、星の位置が少しだけずれてる。」
コナンは画面に近づいた。
「本当だ。」
「どうして?」
美月は笑った。
「答えは簡単。」
「この写真は屋外じゃない。」
「……!」
「ガラス越しに撮られてる。」
博士が驚く。
「つまり!」
「観測ドームの中から撮った写真なんだ。」
コナンは設計図を見る。
「第七観測棟には、天井が全面ガラスの観測室がある!」
「現場はそこだ!」
⸻
迫る影
その頃。
人気のない駐車場。
黒いポルシェ356Aのエンジンが静かにかかる。
ウォッカが後部座席を振り返る。
「兄貴。」
「連中が観測所へ向かうようです。」
ジンは帽子を目深にかぶった。
「予定どおりだ。」
「先回りする。」
ベルモットは窓の外を見つめたまま、小さくつぶやく。
「どうか間に合って……。」
その言葉は誰にも届かなかった。
⸻
夕暮れ。
阿笠博士の家の庭。
コナン、美月、灰原、博士、そして安室が集まっていた。
コナンは静かに全員を見回す。
「行こう。」
「星見ヶ丘天文観測所へ。」
美月は大きくうなずいた。
「十五年前の真実を見つけるために。」
その瞬間、夕焼けの空を一羽の白い鳥が横切る。
まるで十五年前の倉橋が残した希望が、彼らを導いているかのように──。
しかし、その背後では黒いポルシェが静かにエンジンを吹かし、彼らと同じ目的地へ向かって走り始めていた。
真実まで、あと一歩。
そして、危険もまた、すぐそこまで迫っていた。
⸻
――第6章 終――
次回予告
第7章「閉ざされた天文台」
コナンたちは十五年前の事件現場・星見ヶ丘天文観測所へ到着する。しかし、そこで待っていたのは、巧妙に仕掛けられた罠と、組織の追跡だった。閉ざされた観測棟で、新たな事件が発生し、コナンたちは密室の謎にも挑むことになる。スリルと推理が一気に加速する――。
コメント
1件
おお、第6章読み終えたわ!いやー、星座暗号で施設の場所を特定していく流れがめちゃくちゃかっこよかった。特に写真がガラス越しって気づくシーン、あれは痺れた。ベルモットが「解ける人を待ってる」って言ったのも深いな…。そして最後、黒いポルシェが同じ目的地へ向かうカット、めっちゃ映画っぽくて震えた🔥 次回、密室の謎も始まるって?楽しみすぎるわ!