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Elu
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今日は登校したときから雨は降っていた。
濡れた傘が昇降口に並び、廊下には雨の匂いがほのかに漂っている。
窓の外では、細い雨が休むことなく校庭を濡らしていた。
雨が校舎の窓を絶え間なく叩く。
灰色の空は低く垂れ込み、いつもの学校はどこか静かで、世界が雨音に包まれているようだった。
四「雨、すごいなぁ。・・・・・・やっぱり・・・今日しかない・・・」
四季は窓を叩いている雨を見ながら階段を上っている。
すると、自分の前に立っている人物に気付き、ヘッドフォンを外して顔を上げた。
花「四季君、今日・・・ちよっとだけでも話せないかな・・・?」
四「・・・ごめん・・・」
淀「チッ、テメェは何で俺達を避けてんだよぉ」
四「・・・」
四季は淀川の問いかけに答えなかった。
ヘッドフォンをかけなおし、四季は階段を登っていった。
無「・・・」
並「今日も話してくれませんでしたね・・・」
印「そうだな・・・」
皇「おい!バカ見なかったか⁉︎ 」
花「四季君の事?さっき上、上っていったけど?」
皇「上?次の授業は下─────」
猫「どうしたんですか?」
皇「上って屋上だよな?」
百「そうだが・・・・・・っ!!」
花「行こう!」
無「あぁ」
やっぱり屋上だと雨も風もすげぇな。
旋律はこんな中、飛び降りたんだな・・・
俺も今からそっちに─────
いや・・・
俺は地獄か
だってあいつらは俺のせいで死んだんだから・・・
俺は・・・
人を殺したんだから・・・
バンッ🚪
花「四季君!!」
四「!!・・・えっな、なんで・・・」
皇「それはこっちのセリフだ。こんな天気なのに何で屋上にいるんだよ」
四「死のうとしたんだ・・・」
朽「・・・」
花「四季君・・・実は、あの校長に四季君の中学時代のことを聞いたんだ・・・」
四「・・・そっ・・・か・・・」
無「・・・」
四「今日は俺達のバンドが結成した記念日なんだ」
並「そう・・・なんだ・・・」
四「記念日なのにこんな天気って最悪だよな笑 きっとあいつらが上で怒ってんだよな・・・」
朽「そんなわけねぇだろ」
四「あいつらは俺のせいで、もう好きなことができない・・・好きなものも食べられないし、好きなところにも行けない・・・」
淀「だから怒ってるってか?テメェバカか」
花「ちょっ、まっすー汗」
淀「死んだ奴らが天気を操れるわけねぇだろ」
四「でも・・・っ」
淀「そもそもお前の仲間は自分が死んだことを誰かのせいにするような奴らなのかよ!」
四「!!・・・違う・・・あいつらはそんな奴らじゃない・・・」
無「なら四季は好きなことをして笑っていた方がそいつらも嬉しいんじゃないか?」
四「できない・・・できないよ。俺はあいつらの未来を奪った。なのに俺だけ笑って・・・幸せになるなんて、許される訳ない」
印「四季君、それはちg─────」
四「実際に夏祭りのあの日、無陀先は俺のせいで轢かれるかもしれなかったんだぜ・・・?」
猫「あれはながら運転してたあいつが100悪いだろ」
四「それでも・・・」
無「四季。お前は好きなところに行っていい、好きなものを食べていい・・・。お前の仲間もきっと四季に好きなことをして、自分の夢を叶えて欲しいと思っている」
四「!!」
そうだ・・・
思い出した。
俺らの夢─────
旋律[本当に四季の歌声は宝石みたいだよな〜]
桜介[めっちゃ分かるわ!]
月詠[なんか一言一言キラキラしてるよね]
四季[あんたらの方がすげぇよ。俺のアレンジに絶対合わせてくっし]
月詠[あれはもう慣れだよね〜]
桜介[お前の即興には苦しまされたわ〜]
四季[うっ、すんません汗]
旋律[その即興がいいんだろ!これからも頼むぜ]
四季[おう!]
『いつか四人で大きい舞台に立とう!』
もう、俺・・・
一人だけになっちまったな・・・
四「俺の・・・したいこと・・・」
無「四季、俺達と一緒にバンドをやらないか?」
花「そうだよ四季君!俺達とステージ立と!」
四「・・・え?」
今この人達バンドやるって言った?
言ったよな?
え、この人達楽器できんの?
いや、それより何でそんな軽いん?
淀「おいテメェら、一ノ瀬フリーズしてんぞ」
並「あ、ごめんね四季君。そういえば言ってなかったね汗 実は僕達バンドやってて、ちょうどボーカルを探してたから四季君を誘ったんだ」
四「そ、そうだったんだ・・・」
は、初耳〜!
朽「四季〜、一緒にやろーぜ。なあ?」
四「やりたい・・・」
花「ほんと!?」
四「でも・・・俺が歌ったらあいつらが・・・」
皇「まだそんなこと言ってんのかよ」
四「そんなことって────」
皇「あいつらがお前を生かしたのはお前に笑ってて欲しかった、歌ってて欲しかったからだろ」
四「・・・」
無「あいつらが死んだのはお前のせいじゃない」
四「・・・やる。やりたい!」
花「本当に!?」
四「まだ歌うのは怖いけど・・・みんなとバンド、やってみたい!」
皆さん、こんにちは!
★HOSI★です!
第十話「かつての夢」をご視聴いただきありがとうございます!
なんと四季君がみんなとバンドやることになりました!
次回も読んでいただけると嬉しいです!
→次回
「新たな夢」
コメント
6件
四季くん自◯しようとしちゃったのか… 無陀先もそれ以外の皆も名言すぎる、 どれも四季くんに響いたんだな… 次回も楽しみに待ってます!!😊
「雨の匂いと静けさ」から始まる冒頭、すごく引き込まれました。四季くんの「死のうとした」という告白には胸が詰まりましたが、仲間たちがそれぞれの言葉で「お前のせいじゃない」「笑ってた方があいつらも喜ぶ」って伝える場面、本当に良かったです。過去の思い出のフラッシュバックも効いてましたね。彼がもう一度「やりたい」と言えたのは、あの言葉があったからこそだと思います。次のエピソードも楽しみにしてます!