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そちらに了承した方のみこのお話をお読みください。
イライ
「 …Gireiさん? 」
天眼と予言で視ていない事態が起きた。Gireiさんが倒れる…?なぜ…?
嘔吐するのは天眼で視えていた。
だから、ご飯を食べた後すぐに部屋の位置を執事さんに聞き、Gireiさんの部屋まで走っていく事ができたのだ。
天眼と予言。一度見た人の数秒先の未来を見れる天眼能力。そして、極めて優れた予言能力を持っている。
だがそれを使うのにも代償がいる。
「 心労 」
疲労が一時的に心に来る現象。2回連続で使うと、心労「 あいつ 」が来る。
その疲労はとてつもなく大きいもので、時には命に関わることもある。
私は極力この力を使わないように、黒い布で目を覆っていた。
私がここまでで天眼を使って視たものは
Gireiさんの嘔吐で1回。ナワーブさんとGireiさんの名前を視るので1回。合計2回。
まずい…2回連続で天眼を使ってしまった。このままでは心労が一気に来てしまう。
やらかしてしまった。判断を誤(あやま)った。
名前なんて視なきゃよかった。私から聞けばよかった…。
後悔をしていると、黒い布が取れてしまった。
私が布を取ろうと手を伸ばした。
その瞬間
視界がぐらついた
今、この瞬間、天眼の代償が来たのだ。
イライ
「 クッ…!今来たのか…! 」
私に疲労が来る。何回も経験しているが、この衝撃には耐えられない。
今回の疲労は、私の故郷に居たときよりもずっと大きい。環境が変化したからだろうか。
胸が痛い。しんどい。苦しい。息が…。
いつもこうなったときは、ゲキウ「 彼女 」が私の目を塞いでくれていた。落ち着くまで、きれいな手が私の目を覆いかぶせる。
その手のぬくもりは忘れられないもので、初めて塞がれたとき、すぐに心労が去っていった。
だが、この荘園には…もう…あのぬくもりは無いのだ。
息を吸おうにも、吸えなくなってきた。苦しい。痛い。しんどい。
Gireiさんの近くに行こうと、体を動かそうにも力が入らない。少しずつでも近くに寄ろうと踏ん張った。
ナワーブさんはまだなのか…。はやく…き…て…。
ナワーブ
「 占い師…!…遅くなっ…? 」
俺は占い師に言われた通り、台所まで水を取りに行った。執事にも知らせに行こうと思い、執事を探していたら遅くなってしまった。
執事に知らせた後、おお急ぎで部屋まで行った。
部屋に来たとき、占い師が倒れていたのが見えた。その時一瞬背筋が凍った。
医療技術がない俺は、占い師を起こした。
ナワーブ
「 占い師!起きろおい! 」
イライ
「 ハーッ…ゴホッ… 」
占い師は必死に目を押さえて咳をしているのが見えた。その時俺は理解した。
目を塞げばいいのかと ーーーーーー
占い師の近くに黒い布が落ちているのが見えた。
黒い布を取って占い師に渡した。…反応はなく、占い師は目を押さえているばかりだった。
俺はどうすればいいのかと思っていると
Girei
「 ナワーブ…。目を……塞いでやって…くれ…!…手で…! 」
Gireiが死にそうな声で言った。Gireiの近くに水を置いて、占い師の目を手で塞いだ。
ナワーブ
「 おい!占い師!!…落ち着け!! 」
温かい…ゲキウより大きい手が私の目を不器用ながら優しく塞いだ。
息が荒くなって、呼吸ができなかったのに…いつの間にか呼吸ができるようになってきた。
心に来た疲労はいつの間にか消えていた。
イライ
「 ありがとうございます。ナワーブさん。 」
ナワーブ
「 あぁ…。無事で良かったよ占い師。 」
「 っていうか!?…Girei!お前大丈夫か!!? 」
Girei
「 あぁ…なんとか…。ナワーブ…部屋汚してごめんな…。 」
ナワーブ
「 執事さんにはもう言ってある。Gireiに近い部屋また用意するってよ。 」
Girei
「 そっか…。執事さんにお礼言わないとな…。 」
その時、トントンという音が扉から聞こえた。
Gireiは扉を開ける。そこには三人分の手紙が置いてあった。
イライ
「 何でしょうか…? 」
Girei
「 名前が書いてある。とりあえず渡します。 」
Gireiはみんなに手紙を渡した。
ナワーブ
「 渡されたな…?開けるぞ…。 」
手紙の内容はこうだった
『 ナワーブ.サベダー、イライ.クラーク、Girei.Rogue、「 ○○ 」
あなた達は、今夜行われる遊戯「 ゲーム 」のチームに選ばれました
日付が変わる0時までに、エントランスにお集まりください。 』
イライ
「 遊戯の招待状…? 」
ナワーブ
「 …!!…おい…Girei…!これって…! 」
Girei
「 あぁ…さっきの本に挟まってた紙切れに書いてたな…。 」
イライ
「 …さっきの本?…紙切れ?…とは何でしょうか…? 」
ナワーブ
「 占い師には言ってなかったな。 」
イライ
「 占い師っていう言い方やめません? 」
「 私にも名前があります。イライです。 」
Girei
「 イライさんもそう言っていることですし、ちゃんと名前で呼んであげてください。 」
ナワーブ
「 イライ「さん」…よろしく…。 」
イライ
「 呼び捨てで構いませんよ?私は皆さんより年下なので…。 」
Girei
「 全員呼び捨てでいいのでは…? 」
ナワーブ
「 タメ語でもいいんじゃないか? 」
「 どうせ遊戯「 ゲーム 」でチームになるんだし…。 」
イライ
「 そう…ですね…。じゃあ、呼び捨てでタメ語で行こう…。 」
Girei
「 招待状に書いてある「 ○○ 」って誰だ…? 」
イライ
「 誰だろうね… 」
ナワーブ
「 なんか丸いところ黒塗りされてねぇか? 」
イライ
「 確かに…しかも新しく黒塗りされた感じがする…? 」
「 折られている紙の間に紙が挟まっているからね。 」
確かに、招待状の紙の間には、何も書いていない白紙の紙が挟まっていた。
私はなんとも思わなかったので、クシャクシャに丸めてゴミ箱めがけてすぐに投げ捨てた。
宙に飛んだ紙はゴミ箱にすっと入った。今日は運がいいらしい。
ナワーブはその瞬間を見ていた。
ナワーブ
「 …おっ…すげぇな…。 」
ナワーブはゴミ箱に入った紙に目を移した。その後すぐに、ゴミ箱に向かって歩き出した。
ナワーブ
「 …これ、なんか書いてねぇか…? 」
ナワーブはゴミ箱からくしゃくしゃになった紙を広げた。
すると、白紙だった紙には薄茶色の字で
ーーーーーーーー help me right ⅡⅤⅠⅠⅣ ー ⅡⅢⅠ ⅢⅥ come here
Girei
「 白紙だったはずなのに… 」
ナワーブ
「 何だこれ… 」
ナワーブ
「 …come here…? 」
「 どこに行きゃいいんだよ…。 」
イライ
「 help me…「 助けて 」……この後の数字が気になりますね…。 」
Girei
「 ……。 」
Gireiとイライとナワーブはこの暗号のことで考え込んでしまった。
暗号のヒントはパソコンの配列です!
解いてみてね!!!