テラーノベル
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最近、彼の帰宅が遅くなった。
家を空けることが増えた。
香水の匂いが強くなった。
首元を赤く染めるようになった。
少女漫画のどんなに疎い主人公でも気がつく程、
明らさまに、彼は
浮気をしていた。
[ ね 、話をしよう ]
彼は快く応じた。
【 どうしたの 、奏彩ちゃん 】
心底嬉しそうに、私の名を転がした。
[ ]
思わず私は言葉を詰まらせた。
[ 別れた方が、お互いの為だと思うの ]
詰まっていたはずの言葉は胸の奥で消え、
意地悪を言っていた。
解っていたんだ。
浮気をする人は3つに別れる。
1 ) 別れたい人
2 ) ただ遊びたい人
3 ) 嫉妬させたい人
私はプロポーズされた時に言ったことがある。
“ [ 感情表現とか、めちゃくちゃ苦手だけど 私 、 千紘のことダイスキだから。
ほかの女の子とおんなじこと、思う人だから ] ”
重たくても愛してね と 信じてね と
ふたりで言い合った。
きっと彼は、この言葉を忘れていない。
私を信じていないワケじゃない。
きっと彼は私に嫉妬させたかったんだ。
重たいくらいにあいしていたんだ
案の定、彼はこの世の終わりのような顔をして放心していた。
結局
もう浮気しないことで解決した。
結局、私も彼も浮気をした。
お互いがスキだった
お互いが重かった
もう私たちは “ 純愛 ” なんて言葉、使えなくなっていた。
ねゑ次はステキな恋をしよう
#死に戻り
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コメント
1件
うわあ…タイトルの「だいあいすき」がめっちゃ切なく刺さった。最初は彼が浮気してるサイドだと思ってたのに、最後の一文で全部ひっくり返される感じ、やられた。お互いが重すぎて、浮気すら愛情表現になっちゃうの、歪で美しくて苦しいよ。続き、気になるなあ。