tg視点
朝の教室
昨日の帰り道、先輩の横顔がやけに悲しそうに見えたことが頭から離れない。 俺がカフェの誘いを断ったから?
でも、そんなことで先輩が気にするはずないよな。 なのに、なんであんな顔してたんだろう。
at ちぐ、おはよ!
tg あっとくん!
気づけば目の前にあっとくんがいた。
at どうした? ぼーっとして
tg え?ちょっと考え事しててw
at 昨日のこと気にしてんの?
tg えっ?
心臓がドクッと跳ねた。
at ぷりっつ先輩のことだろ?
あっとくんの声はいつもより少しだけ低くて、真っ直ぐ俺を見ていた。
tg い、いや違っ
at 見てりゃわかるよw
tg あっとくんには関係からさ!w
at 関係あるよ
あっとくんの声が俺の心臓に直で刺さる。
at ちぐはさ、先輩のこと好きなんでしょ?
tg ッッ⁉︎
図星を突かれて、言葉に詰まる。
tg 好きだよ…でも…
先輩の気持ちなんてわからない。 俺がどんなに好きでも、先輩が俺をどう思ってるのかなんて。
at 何もしねぇで待ってるだけなら、先輩の気持ちなんて一生わかんねぇよ
あっとくんの声が、少し強くなる。
tg ッでも
at 先輩に聞いてみろよ。『俺のこと、どう思ってるんですか』って
tg そんなの、無理だよ
at 無理じゃねぇよ。じゃなきゃ、俺がもらうから!
tg えっ?
一瞬、意味がわからなかった。 でも、あっとくんの真剣な目を見て、すぐに理解する。
at 俺も、お前が好きだって言ったらどうする?
脳がまだ理解できてない。
あっとくんが、俺を?
tg 冗談、でしょ?
at 冗談に聞こえる?
聞こえない。 あっとくんの目は、本気だった。
at ちぐが先輩のこと、好きなのは知ってる。でも俺は、それでも諦めるつもりねぇから
そう言って、あっとくんはふっと笑う。 でも、その笑顔がどこか寂しそうに見えたのは気のせいだろうか。
tg あっとくんごめん。あっとくんの気持ちには応えられない。
好きな人を応援できるあっとくんはほんとにすごいと思う。俺だったらできないだろう。
先輩に他に好きな人がいるなんて考えられない。
tg あっとくん。ありがとう。俺も頑張ってみる。
at 頑張れよ。無理だったら俺のとこ来いよ?w
tgありがとうあっとくん。
あっとくんには感謝しかない。
俺の中の何かが変わった気がした。
♡→150
コメント
2件
かちちゃ~ん っ !! ほんと天才なのっ ?! ほんま好きやわ ! ほんと天才過ぎてぢぬ🥺🥺🥺