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tg視点
放課後
授業が終わった瞬間、俺は勢いよく席を立った。 ずっとモヤモヤしてた。 先輩のこと、あっとくんのこと、そして俺の気持ち。
教室を飛び出した。 向かう先は、先輩の教室。
聞かなきゃ。
先輩は俺のこと、どう思ってるんですか? って
このまま何もわからないままでいるのは、もう嫌だ。
俺は0.1歩を踏み出さなければならない。
だけど、教室の前で俺は足を止めた。
tg 先輩……?
教室の扉が少し開いていて、中の様子が見えた。 そこにいたのは、ぷりっつ先輩と、女子の先輩だった。
女子の先輩が、先輩の腕を軽く叩いて、何かを話してる。 先輩は困ったように笑っていてでも、嫌そうには見えなかった。俺といるよりも楽しそうで。
胸の奥が、ズキンと痛む。
俺、今なにしてんだろ。 何を期待して、ここまで来たんだろ。
tg バカみたい……
そう呟いて、俺はその場から走り去った。
だけど、俺は知らなかった。 あの時、俺が去ったすぐ後に、ぷりっつ先輩が扉の方を見たことを。
pr視点
女 ぷりっつくぅーん!今度ご飯行かない??
pr まぁ考えとくわ〜
そう軽くに流しながら適当に笑う。
腕を叩かれたけど正直頭に入ってこなかった。
扉の方にちぐの気配がしたから。
一瞬だけ確かにそこにいた。
目に涙を貯めているちぐが。
でも一瞬で消えた。
“バカみたい……”
そう聞こえた言葉が心臓に刺さる。
pr 悪い、そろそろ行くわ
女 はぁーい
教室を出たがちぐの姿はもうなかった。
クラスの女と話してた。
ちぐはそれを見てどんな顔をしたんだろう。
俺は無意識にちぐを探していた。
俺もそろそろ0.1歩を踏み出す時がきた。
♡→200