TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する



翌日のホームルーム。

「昨日配ったお知らせ、ちゃんと家の人に見せたか?」

吉沢先生の問いかけに、クラスの半分がうなずいた。

私は……うっかりカバンの奥に突っ込んだままだ。

「〇〇、持ってこい」

やっぱりだ。みんなの前で指名するの、やめてくれないかな。

渋々プリントを持っていくと、先生はため息をついた。

「……折れ目だらけだな。こういうのはきちんと持ち歩け」

「読むだけなんだから別にいいじゃないですか」

「こういう“いい加減さ”が後で自分を困らせるんだ」

また正論。わかってる。けど、言い方がいちいちカチンとくる。

休み時間も、廊下で友達と話していると、

「〇〇、声が響いてる」

……他にも大声で話してるグループいるのに、なんで私だけ?

これじゃ本当に目の敵にされてるみたいだ。

教科書を机に置くとき、つい力が入って音を立ててしまった。

その音に一瞬、先生の視線がこちらをかすめる。

あの冷たい目。

――ああ、やっぱり嫌い。


数学の授業。「じゃあ、この問題を――〇〇、やってみろ」まただ。よりによって、一番苦手な分野。どうして私ばっかり当てるの。教室の空気がざわつく中、立ち上がると、先生は腕を組んでこっちを見ている。その目が、まるで“できないだろう”と決めつけているみたいで、胸がざわざわした。

「……わかりません」

「わからないままでいいと思ってるのか?」

――カチン。

「思ってませんけど、急に当てられても無理です」つい、声が強くなった。教室が静まり返り、先生の眉がわずかに動く。

放課後、廊下で友達と帰ろうとしていたら、「〇〇、ちょっと」また呼び止められた。

「今日の態度、あれはよくない」

「……先生が私ばっかり当てるからじゃないですか」

「“ばっかり”じゃない。気のせいだ」

気のせい?いやいや、絶対そんなわけない。むしろ気にしてるのは先生のほうじゃないの?

家に帰ってからも、先生の言葉とあの冷たい視線が頭から離れない。思い出すだけでまたムッとして、宿題の文字が乱れていく。……ほんと、なんであんな人が担任なんだろう。


第2話

ー完ー


先生、好きになってもいいですか?

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

21

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚