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ㅤㅤㅤ ㅤ zm×sha
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ㅤ 夜
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ㅤㅤㅤㅤ ㅤ sha病み
ㅤ (お薬、死を仄めかす描写有)
ㅤ 付き合っています、同棲
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ㅤ zm『』
ㅤ sha「」
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ㅤzm視点
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ㅤあー、やっぱこの番組おもろいな
ㅤ最近はやらせだとか色々言われてるけど
ㅤ過度じゃなければおもろいで
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ㅤってこんな時間か、もう日越えとるやん
ㅤ寝室行くかー、と思い2階へと上がった
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ㅤガチャ。
ㅤ寝室の扉を開けると涙を流す彼の姿
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ㅤ『眠れんかったん?』
ㅤ「うん、泣」
ㅤ『一緒に寝よか』
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ㅤ最近、シャオロンは上手く眠れていないらしい
ㅤ寝ようと思えば暗い事ばかり考えてしまい
ㅤ結局死に対する恐怖でいっぱいになる。
ㅤ眠ることですら怖いらしい
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ㅤ『薬は飲んだ?』
ㅤ「…ん、ちゃんと飲んだ、」
ㅤ『眠れるとええな』
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ㅤsha視点
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ㅤ彼は優しい。
ㅤ眠れず夜な夜な泣いている俺の事を
ㅤ大切にしてくれる、大好きな彼氏
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ㅤ一緒にベッドにはいり、 少しだけ
ㅤ明るい話をしてくれる
ㅤ今朝見た夢の話とか、
ㅤさっきまで見てた番組とか。
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ㅤでも彼にも限度があるみたいで
ㅤ手を繋いだまますーすーと寝息を立てている
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ㅤ彼が寝た今、夜は長くなる
ㅤ話し相手もおらず、もちろんスマホだって
ㅤ触る気にはなれない
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ㅤあ、きたかも、と察すると
ㅤ次第に楽しくなっていく
ㅤここからは楽しい夜が始まりそう
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ㅤzm視点
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ㅤんーーー、朝か
ㅤ目を覚ますと隣にはシャオロンが座っていた
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ㅤ『シャオロン、おはよ
ㅤㅤ夜、ちゃんと眠れた?』
ㅤ「んーん!ねむれなかったよお」
ㅤ『やけに楽しそうやな
ㅤ ええことでもあったん?笑』
ㅤ「んへへ~ひみつ~」
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ㅤ元気そうでよかった、けど眠れんかったのは
ㅤよくないな。
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ㅤ『準備してくるな』
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ㅤ今日は友達と出かける約束をしていた
ㅤ事前にシャオロンには伝えている
ㅤ出かけている間に眠れてたらいいんやけど
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ㅤ下に降りて支度をし
ㅤいってきます、と彼に告げ家を出た
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ㅤsha視点
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ㅤ「いってらっしゃあい」
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ㅤゾム、行っちゃったな
ㅤ結局眠れなかった。ゾムにも心配をかけた
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ㅤ昨日寝る前に飲んだものは咳止めで
ㅤ眠剤なんかではない
ㅤまあ何飲んだかなんて聞かれてなかったし?
ㅤってそういうことじゃないか。
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ㅤ数日前まで明るかった、楽しかった
ㅤ数ヶ月前に治療し終えたはずの精神疾患が
ㅤ再発した。
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ㅤ再発してからは死にたいばかり
ㅤ”いつでも頼ってな”と声をかけてくれている
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ㅤこんな手がかかるやつの世話、嫌よな
ㅤこんな俺のこと、好きじゃないよな
ㅤ明るかった時の俺を好きになったんやもんな
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ㅤ死にたい、楽になりたい
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ㅤはあ、とひとつため息をつけば
ㅤプチ、プチ、と薬を並べていく
ㅤこの時間がいちばん虚しい
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ㅤ今度こそ、眠剤。
ㅤこれくらいなら今飲んでもゾムが帰って
ㅤ来るまでに目が覚める、一思いに飲み込んだ
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ㅤzm視点
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ㅤ『ただいま~~~』
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ㅤ久々に会ったから予定よりも3時間遅い
ㅤ22時に帰宅してしまった
ㅤできるだけ急ぎ足で帰ってきた。
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ㅤ『シャオロン~ 』
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ㅤそう言って寝室の扉を開ける
ㅤシャオロンは眠っている
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ㅤ眠れたんか、よかった、と安堵する
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ㅤあまりにも汚かったので鞄の中を整理する。
ㅤこれいつのゴミやねんwとか笑いながら
ㅤゴミ箱にゴミを入れる
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ㅤ…?
ㅤ眠剤のゴミがあった。咳止めのゴミがあった
ㅤこの咳止めはodに使用するための薬では?
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ㅤしかも眠剤と咳止め錠のゴミの量
ㅤありすぎやろ、流石に
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ㅤこれ、やったか…
ㅤシャオロンを優しく叩き起こす
ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤsha視点
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ㅤ「んん、ぞむ…?」
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ㅤ気が付くとそこには彼がいた
ㅤどうやら眠りすぎていたらしい
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ㅤ「おかえr」
ㅤ『身体辛くないか?』
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ㅤあ…流石にバレたか。
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ㅤこんな時でさえ心配してくれる
ㅤ俺はそんな彼のことが好きなのだ
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ㅤ辛くないで、と微笑むと彼はほっとする
ㅤ
ㅤ
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ㅤ暫くして彼がベッドにはいってきた
ㅤ今日も手を繋いでくれる
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ㅤ『さっき起きたばっかやけど眠れそ?』
ㅤ「…今日は眠れそうかも 」
ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ「いつもありがと、ゾム」
ㅤと呟き俺も静かに目を閉じた
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ㅤ 終