今日の英語もまた自習だ。そろそろ痺れ切らしちゃいそう。
「あぁ、もう!!なんでWiFi入んないのよこのボロ校舎!!」
隣の席の業がなんかニヤけてたけどまぁ、ほっとこう。と思ったら口を開いた
「必死だね。ビッチ姉さん。あんな事されちゃプライドズタズタだろうね」
「っ、!」
「、先生」
「なによ」
「授業してくれないなら、殺せんせーと交代して貰えませんか。俺ら今年受験なんで」
って磯貝くんが言ってくれた
「っは!あの凶悪生物に教わりたいのぉ?地球の危機と受験を比べられるなんてガキは平和でいいわね〜。それに、聞けばあんたたちE組ってこの学校の落ちこぼれだそうじゃないの」
「「っ、」」
「勉強なんて今更しても意味ないでしょう?そうだ、じゃこうしましょ。私が暗殺に成功したら1人500万円分けてあげる
無駄な勉強するよりずっと有益でしょう?」
「だから、黙って私にしたがi…!」
誰かがビッチ姉さんに向かって消しゴムを投げた
「出てけよ。」
「…?」
皆がこわーい表情でビッチ姉さんを見ていた
その直後
「出てけよクソビッチ!!!」
「殺せんせーと変わってよ!!」
「何よあんたたち!!殺すわよ?!」
「上等だよ!!やってみろ!!」
「そうだそうだ!巨乳なんていらない! 」
「そこぉ?!」
軽く学級崩壊した。烏間先生、頭抱えてたなぁ
お、烏間先生ビッチ姉さん連れて色んなとこ行ってんじゃん。ビッチ姉さん説教でも食らったか?
その後の授業でビッチ姉さんが教室に入ってきた時皆驚いたような顔をしてた。
急に授業し始めたかと思ったら中学生に読ませる文章じゃなかった。そこからちょっとずつしおらしくなって
「プロの暗殺者直伝の仲良くなる会話のコツ、身につければ実際に外国人と会った時に役に必ず立つわ。」
莉桜と岡島くんがなんかを妄想してるな
「受験に必要な勉強なんてあのタコに教わりなさい。私が教えてあげられるのはあくまで実践的な会話術だけ。もし、それでもあんた達が私を先生と思えなかったら、その時は暗殺を諦めて出ていくわ」
「そ、それなら文句ないでしょう。あと、悪かったわよ。色々。」
皆ポカーンとした表情でビッチ姉さんのことを見ていた。しばらくの沈黙の後、みんな一斉に笑い始めた
「何ビクビクしてんのさ。さっきまで殺すとか言ってたくせに」
「ぐはっ!」
「なーんか普通に先生になっちゃったな」
「もうビッチ姉さんなんて呼べないね」
「っ!あんた達、分かってくれたのね」
「考えてみれば先生に対して失礼な呼び方だったよね〜」
「呼び方、変えないとね」
「じゃあビッチ先生で」
「えっと、せっかくだからビッチから離れてみない?ほら、気安くファーストネームで呼んでもらって構わないから」
そんなビッチ先生の言葉に被せるように前原くんが言った
「でもなぁすっかりビッチで固定されちゃったし」
「うぇぇ?!」
「うん、イリーナ先生よりビッチ先生の方がしっくりくるよ」
「そんなわけでよろしく〜ビッチ先生」
「授業始めようぜ、ビッチ先生 」
「きぃぃぃ!!やっぱり嫌いよあんた達ぃ!」
私がふと廊下を見ると殺せんせーと烏間先生が教室を覗いてなにか話していた