涼太「ここまでお願いします」
「かしこまりました」
初めて乗ったタクシーの運転手さんの声がめっちゃかっこよくて声だけでドキドキしてる
特に会話らしい会話なんてしないのに
待って?ほんとにただのドライバーさんなの?斜め後ろから見える顔
めっちゃかっこいいんだけど?
いつもならこんなこと思いもしない
タクシーなんてどれも同じと思ってる のに
涼太「あの」
「どうしました?」
涼太「あなたの運転が気に入ったのでまた乗りたいんですけど」
「あーそれなら これを」
白い紙を渡される
◯◯タクシー
渡辺 翔太
渡辺さんていうのか
ほんとにかっこいい人だなぁ
「ご連絡いただければ駆けつけますよ ニヤ」
年齢はとても若そう
ニッと笑う顔がまたかっこいい
その日別れてから
2週間ほど会えなかった
電話をかければすむことなのに
偶然を装ったりしたかったんだ
君可愛いねー
仲間と飲んだ帰り
その手のナンパはないこともないので
無視を決めこむ
今日のナンパはたちが悪いみたいだ
行く手を阻まれる
仲間にLINEしてるけど
手がおぼつかなくて上手く伝えれない
(ほんと やだ まじ最悪 )
「ご予約のお客様ですね 指定の場所にいないから探しましたよ 」
なんだ?邪魔すんな
「おれの大事なお客様がお困りなので 離れてもらおーか」
ただのタクシーの運転手のくせに
涼太「危ない 」
思わず涼太は渡辺さんを守ろうと蹴りを入れる
渡辺はニヤッと笑うと涼太の手をとり
タクシーに乗せる
少し離れた海辺の公園の駐車場
「やればできんじゃん」
涼太「あれは 渡辺さんが危ないと思って
思わず」
「ありがたいけど 全然 連絡よこさなかったな?」
涼太「いつもだとご迷惑かと 」
「待ってたんだぞ お前の連絡先なんて知らなかったからな」
涼太「あの この距離って 」
「子供じゃないんだから わかるだろ?」
涼太「へ? あの なんでっ」
「柄にもなく一目惚れしたんだ お前に」
頭が回らない涼太に渡辺はキスをくり返す
涼太「あの えっと 渡辺さん 」
「どした?」
涼太「ここタクシーの中ですよ?」
「うちに来る?」
涼太「は へ ?」
一旦タクシーを置いて自分の車で出てきた渡辺さんの車は 外車? タクシーの運転手さんが?
涼太「嘘だ そんな 訳」
「今度の撮影でタクシーの勉強してこいって言われて」
涼太「あの渡辺翔太なの?」
今やアイドルの頂点といわれるグループのメインボーカル??
涼太「なにこれ ドッキリ」
「んなわけあるか」
渡辺の自宅
「可愛いなぁ 」
涼太「あんまり 見ないで」
「初対面であんなに見てたのに?」
荒々しいキスから始まる
涼太「やだ やめ 渡辺さ ん」
「翔太だよ 」
涼太「しょた 翔太ぁ だめだよ」
「そーいえば 名前は?」
涼太「涼太です みや だ て りょう た」
「キレイな名前だな 涼太?」
涼太「ん?ん?」
「今日からお前はおれのものな」
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