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実弥side
隠「風柱様!お待ちください!藤襲山は遠いんですよ!」
実弥「うるせェ!〇〇の気配がしてんだよォ」
隠「そ、外に出るならせめて上に羽織物を…!」
実弥は隠しの言うことも聞かず寝巻きのまま飛び出す。
隠「風柱様ぁあ!」
実弥(〇〇のやつこんなに遅くなりやがって…)
実弥(大怪我してねェといいんだが…)
your side
🌸(はぁ…遅くなっちゃったなぁ。実弥さん心配してるだろうなぁ…)
🌸(ん?人影?鬼の気配…ではないか)
実弥「〇〇!!!」
🌸『さ、実弥さん!なんて格好で出てきてるんですか!!風邪引きますよ!?』
ガシッっと実弥は〇〇を抱きしめる。
🌸『うっ…』
実弥「おかえりィ よく無事に帰ってきたなァ」
🌸『実弥さんッ痛いです…!』ペシペシ
実弥「悪ィ…怪我してんのかァ?」
🌸『最後にやたら強い鬼がいて、そいつから一撃食らっちゃいました…』
🌸『それ以外は食らってません!』ドヤ顔
実弥「ようやったなァ」ポンポン
🌸『…実弥さん笑えるんですね』
実弥「あ”?笑えるわァ」
ヒョイッと実弥は〇〇を姫抱きにし歩き出す。
🌸『うわっ!お、下ろしてください!歩けますよぅ…』
実弥「いいから黙って抱えられとけェ 家ついたら手当してやるからなァ」
🌸『…///』
実弥(ウトウトしてやがる)
実弥「〇〇、寝るなら家ついて飯食って風呂入ってからにしろォ」
🌸『…やること多いです』
実弥「兄ちゃんが手伝ってやるからもうちょい頑張れェ」
🌸『うん…』
風柱邸
隠「か、風柱様!〇〇様!!おかえりなさいませ」
🌸『Zzz…』
実弥「寝てるから静かにしろォ。飯と風呂の用意頼むなァ」(小声)
隠「承知いたしました!!」(小声)
実弥「おい、〇〇。起きろォ着いたぞ。」
🌸『…んぅ。にいさん…?』
実弥「ふっ…おう。飯用意できてんぞォ」
🌸『…おなかすいた…ねむい』
実弥「ほら、箸ちゃんと持てェ」
🌸『いただきます…』
実弥「最終選別どうだったァ」
カチャンッと音がし、〇〇は箸を落とす。
🌸『…玄ちゃん、玄ちゃんが鬼殺隊の剣士になったの』
🌸『あ、お箸ごめんなさい💦』
隠「お気になさらず!」
実弥「は…?」
🌸『居たんです。最終選別に…』
🌸『まぁ、お嬢様に掴みかかって炭治郎くんに腕折られましたけど…😅』
実弥「あいつ…んで玄弥の手当をしてたら遅くなったと?」
🌸『そうです〜』
実弥「…まぁ。お前が無事ならそれでいい」
実弥「飯食ったら風呂入って来なァ」
🌸『はい、実弥さん』
実弥(戻っちまったかァ…)
入浴後 実弥の部屋
実弥(報告書まとめないとなァ)
1時間後
実弥(寝る前に指南書でも読んどくかァ)
トントントン
🌸『実弥さん、私です』
実弥「ん、入れェ」
🌸『あ…ごめんなさい。寝てましたか?』
実弥「いや、まだ寝てねェよ。どうしたァ?」
🌸『…その。師範のご指導のおかげで無事鬼殺の剣士になることができました。長きに渡るご指導ありがとうございました。』
実弥「…改まってどうしたァ」
🌸『いえ…実弥さんがいなければ私は今頃タヒんでました。本当にありがとうございます 』
実弥「……バカが。んなもん、わざわざ言いに来ることじゃねぇだろォ」
🌸「で、でも…ちゃんと伝えたくて……」
実弥「……」
実弥が立ち上がって、ふいに頭をぐしゃぐしゃっと撫でる
実弥「…よう頑張ったなァ」
🌸『っ…はい…』
思わず涙ぐんで下を向く〇〇
実弥「泣くな。せっかく剣士になったんだ、しゃんとしろォ」
🌸『…ごめんなさい』
静かに微笑んで、実弥は一瞬だけ視線を逸らし、低い声でぼそっと呟く。
実弥「…〇〇、お前昔よく、怖ぇ夢見て部屋来てたな」
🌸『え…?』
実弥「お前、震えながら『一緒に寝ていいですか』って泣きそうな顔で言ってさ」
🌸『あ…覚えてます…』
〇〇が懐かしそうに少し笑う。
実弥「…今でも、たまにはそうしてやっても…いいぞ」
🌸『えっ…』
実弥「たまにはって言ってんだァ。勘違いすんなよ。鬼殺隊になったからって急に遠慮されんのも…なんかムカつくしなァ」
🌸『…じゃあ、今日は…甘えても、いいですか?』
実弥「あァ…来いよ」
実弥が布団の片側をぽんと叩く。〇〇が躊躇しながらも隣に入ると、背中にぬくもりが触れる
実弥「…昔と違って、もうガキじゃねぇんだから。変なとこ触ったら張っ倒すからなァ」
🌸『ふふっ…大丈夫ですよ、ちゃんとおとなしくしてます』
実弥「…そうかよォ」
ふと、実弥の手がそっとあなたの肩を引き寄せる
実弥「…俺の方こそ、お前が生きててよかったって思ってる。ほんとだぞ」
🌸『…実弥さん』
静かに目を閉じる。すぐ隣にある安らぎを感じながら、眠りに落ちていく
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