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次元の門を潜り抜け、リムルと五条たちが戻ってきたのは、ハロウィン目前の東京・渋谷。
しかし、そこは既に地獄と化していた。
巨大な「帳」が降り、逃げ惑う人々。そして、五条悟を封印せんと待ち構える呪霊たちの群れ。
「……ひどいな。ちょっと目を離した隙にこれか」
リムルが空中に浮遊し、眼下の街を見下ろす。
その隣には、温泉上がりでツヤツヤした肌の五条悟が、目隠しをきつく締め直して立っていた。
「リムル、ここからは僕たちの世界のルールだ。僕がアイツらを片付けるから、君は――」
「いや、五条。あんたは生徒たちを助けに行ってやれ。……ここは、俺の『部下』たちが暴れたがってるんだ」
リムルが影に手を伸ばすと、そこから漆黒の執事・ディアブロと、紅蓮の若獅子・ベニマルが静かに現れた。
「クフフフ。この淀んだ空気……。掃除のしがいがありますね、リムル様」
「主、合図を。一瞬で更地にしてやる」
「……はは、心強いね。じゃあ、僕は地下のネズミ共を捕まえてくるよ」
五条は信頼の笑みを浮かべ、瞬身の術で駅の地下へと消えていった。
リムルは地上に溢れ出した数千体の呪霊を見下ろし、冷淡に指を鳴らした。
「ラファエルさん、一般人を傷つけずに呪霊だけを選別して、全消去できるか?」
『解。容易です。死界昇華(デスストリーク)を応用した、呪力分解魔法を展開します』
リムルの周囲に、幾何学的な魔法陣が無数に展開される。
「悪いな。お前たちに、呪い合う時間は与えない。――『神之怒(メギド)』」
上空に浮かぶ水滴のレンズが、月光と魔素を収束させ、レーザーとなって街中の呪霊を正確に撃ち抜いていく。
一瞬前まで響いていた悲鳴が止まり、後に残ったのは、呪霊が消滅した後に舞うチリだけだった。
「な、なんだ……!? 呪霊が一瞬で……消えた……?」
現場にいた冥冥や七海たちが、呆然として空を見上げる。
そこには、月を背に浮かぶ青銀髪の少年と、その傍らで「クフフ」と不敵に笑う悪魔の姿があった。