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【管理者】と呼ばれる者たちは、皆等しく「あの方々」によって創造されたもの。そして「あの方々」の意志を受け継ぐために、今もまだ戦い続けている。
たとえ「あの方が望んでいなかったとしても」……それを為すことができるのは自分たちしかいないのだという使命感を持って……。
―――
「管理者」は、それぞれが異なった姿を持つ。
それは彼らがそれぞれ「あるべき場所」にいるための姿であり、「あの方」の意思を代弁する者としての証でもある。
「管理者」となった時点で彼らは自らの姿を自在に変える能力を得るのだが、「管理者」になる資格を得た時の姿のまま固定される(つまり、姿が変わることはない)。また、老化もしない。
管理する対象である世界に生きる者達とは寿命が違うため。ただし死ねば元の世界に還ってゆく。
【異界の勇者】
異世界人の中でも特殊な存在であり、特別な力を持つ者が選ばれる。
「管理者」となる素質を持つ者は男女を問わず生まれることがあるが、その中から更に選ばれるのはほんの一握りであり、「管理者」に選ばれる前に死ぬ者も数多い。
「管理者」となったとしても、その仕事を全うできるかどうかはまた別の問題である。
「管理者」の仕事とは、その世界に生きる全ての者の行動を管理し、正しい方向へ導くこと。つまり、彼らの人生設計に関わることであるからだ。
そしてそれは非常に困難を伴うものであり、中には自らの人生を棒に振る覚悟で「管理者」になる者もいるほどである。
しかしそれでも尚、彼らがこの世界にやってこようとするならば、世界の意思によって強制的に元の場所に戻されるようになっている。
また、彼らが他の世界に行きたいと思っている場合にも、自動的に元の場所に強制送還させられることもある。
ただし、世界の意志に逆らって無理やり転移しようとすると、最悪そのまま死に至ることがある。
例えば、「滅びの危機」のある国の住民達が他国への移住を望む場合にこれが行われることがあるが、その場合は世界意志による強制帰還で済むため問題はない。
ただし、亡命を希望する場合は話が違ってくる。
例えば、「滅びの危機」のある国に生きる人々の一部が他国へ逃げ出そうとした場合、世界意思はその逃亡を阻止するために強力な結界を張ることになる。
そして逃亡者が死ぬまでは結界を解かない。
この場合、逃亡者の家族達は彼らのために祈ることしかできなくなる。
このように世界意志は非常に強い力を秘めており、それ故に様々な制約が課せられている。
ちなみに「滅びの危機」のない世界では、基本的にこれらのルールは適用されない。
・主人公(転生)の場合:世界の意思が彼の行動を縛ることはほとんどない。
むしろ積極的にサポートしてくれることが多い。
・悪役令嬢(憑依)の場合:主人公はヒロインの邪魔をしない限りは特に何をする必要もない。
ただし、彼女がヒロインのライバルとなる行動を取ったりした場合は世界の意志がそれを阻止しようと動くこともありうる。
その場合、ヒロインの死亡エンドに向かう可能性が高まるため、主人公達にとって最も危険なイベントであると言える。
また、「主人公が既に恋人がいる状態で別の女性とのフラグを立ててしまい、修羅場になる」パターンも存在する。
ただし、このイベントが起こるかどうかは確率の問題であり、特定の状況下のみで発生する可能性もある。
・第1章 第2話~第3話で発生しやすいと言われているが、必ずしもそうとは限らない。
ちなみに、このイベントでヒロインが死んだ場合は、ゲーム上で死亡した時よりも後に発生した扱いとなる。
そのため、本編での時系列的には第5章より前の出来事となるが、死亡ルートの場合は第6章以降では生存しないことになる(例:第4章で死亡した場合、第7章以降は登場しない)。
なお、主人公の死亡ルートの場合も同様。
【例】
●第1章 第10話にて発生した場合 →第11話から登場するモブキャラによって殺害→その後すぐに主人公達の目の前で自殺して死亡。
(つまり、第11話の時点では生存していない)
●第2章 第12話にて発生した場合 →第13話から登場予定の新キャラクターによる犯行により殺害される。
これにより、本編の第1部における死亡が確定し、同時に第2部の開始時点まで登場しない。