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「………。」
萌々香がドアの前で立ち尽くす。
ガチャ……。
「ただいま…。」
萌々香が小さい声で言う。
(どうか…。どうか…。結人が拗ねていませんように…。)
ガチャ…。
リビングのドアを開ける。
「…………。」
リビングのソファーで拗ねている結人がいる。
「結人……?」
萌々香が顔を覗き込む。
「……………。」
結人が無心で、ティッシュをばら撒いている。
「結人〜?ティッシュをばらまかないで?」
萌々香が言う。
「だって〜ももちゃんが〜。ももちゃんが別の男に触られたの嫌だったもん。」
結人が拗ねた口調で言う。
「赤ちゃんですか〜?」
萌々香がおちょくるように頬をつつく。
「むぅ〜。ももちゃんの意地悪…。」
結人が頰を膨らませる。
「じぁ〜。赤ちゃんみたいなことはやめたら〜?」
萌々香が笑う。
「まぁ…。今回は私が悪かったから、今日は結人の大好物のカレー作ってあげる。」
萌々香が言う。
「ほんと…!?」
結人の顔がぱっと明るくなる。
「じゃ…手伝って。」
萌々香が微笑む。