テラーノベル
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放課後の個人レッスン
「タンギングは、“トゥ”って感じ」
音楽室。
那月は奏音の真正面に座って、丁寧にフルートを教えていた。
「とぅ……?」
「違う。もっと軽く」
那月が奏音のフルートをそっと持つ。
顔が近い。
まつ毛長い。
いい匂いする。
「奏音?」
「は、はい!!」
「聞いてた?」
「き、聞いてた!」
「絶対聞いてない」
くすっと笑う那月。
その笑顔がずるすぎて、奏音はさらに赤くなる。
「……かわいい」
「え!?」
「顔真っ赤」
「な、那月のせいでしょ!」
すると那月は一瞬目を丸くして、それから優しく笑った。
「俺のせいなら、ちょっと嬉しいかも」
「〜〜〜っ!!」
奏音は机に突っ伏した。
コメント
4件
めちゃくちゃ良き笑
うわあ、距離感がドキドキする(笑)。フルートのレッスンっていう日常のシチュエーションが逆に効いてて、顔が近い→まつ毛長い→いい匂いの流れ、奏音のパニックがすごく伝わってきた。那月の「顔真っ赤」「俺のせいならちょっと嬉しいかも」の台詞も、照れ隠しと本心の狭間で絶妙だなって思った。音楽室の放課後ってだけで甘酸っぱさが増すし、続きが気になります!