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第6話
〖ひとまず博麗神社に行くんだぜ〗
――オリジナル世界。
森の中の道を、二人の少女が歩いていた。
ひとりは、霧雨魔理沙。
そしてもうひとりは、別世界から来た博麗霊夢――亜霊夢。
魔理沙「ひとまず博麗神社に向かうんだぜ」
亜霊夢「……そうね」
だが、亜霊夢の表情はどこか複雑だった。
亜霊夢「なんか……」
魔理沙「?」
亜霊夢「同じ顔に会うって、複雑な気分にならないかしら」
魔理沙「あー、なるほどな」
魔理沙は少し考え込む。
魔理沙「私だったら、もう一人の自分なんて会ったら喧嘩になりそうだぜ」
亜霊夢「私はそんなことしないわよ」
魔理沙「どうだか」
亜霊夢「するわけないでしょ」
魔理沙「その顔で言われてもなぁ」
亜霊夢「その顔って何よ」
魔理沙「霊夢って、自分と似た奴ほど張り合うだろ?」
亜霊夢「……否定できないのが腹立つわね」
魔理沙「だろ?」
二人はしばらく無言で歩く。
すると。
亜霊夢「……ねえ、魔理沙」
魔理沙「ん?」
亜霊夢「あなたの知ってる霊夢って、どんな奴?」
魔理沙「んー?」
魔理沙は空を見上げながら答える。
魔理沙「適当で、賽銭がないっていつも嘆いてて」
魔理沙「面倒くさがりで」
魔理沙「結構容赦なくて」
魔理沙「でもなんだかんだ、放っとけない奴だぜ」
亜霊夢「ふふっ」
魔理沙「なんだ?」
亜霊夢「いや、私の世界の私も似たようなもんだなって」
魔理沙「そりゃ同じ霊夢だしな」
亜霊夢「そうね……」
その時。
亜霊夢の表情が少し曇る。
亜霊夢(私の世界の魔理沙も……)
亜霊夢(そんな風に、私を見てたのかしら……)
魔理沙「おーい?」
亜霊夢「え?」
魔理沙「急に黙るなよ」
亜霊夢「ごめんごめん」
魔理沙「まあ、もうすぐだぜ」
木々の隙間から、見慣れた鳥居が見えてきた。
魔理沙「ほら」
魔理沙「博麗神社だ」
亜霊夢「……」
そこにあるのは、見慣れた景色。
見慣れた神社。
だけど。
これから会うのは。
自分自身。
別の世界で、親友を失わずに生きてきた――
“オリジナルの博麗霊夢”。
亜霊夢「さて……」
亜霊夢「どんな顔して会えばいいのかしらね」
そして。
ちょうどその頃。
博麗神社では――
???「あー、暇ねぇ……」
縁側でお茶を飲みながら、いつもの巫女が呟いていた。
まだ。
もう一人の自分が近付いていることなど、知る由もなかった。
コメント
1件
おお、ついに博麗神社到着か。亜霊夢が「同じ顔に会うって複雑な気分」って言うの、めちゃくちゃ分かるわ。魔理沙の「放っとけない奴」って霊梦評も、なんかほっこりするいい台詞だった。次回、玄関先で鉢合わせしたらどうなるんだろうな…めっちゃ気になる🔥