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#二次創作
みのあ🍀
570
こころ
526
狸宮はじめ
21
【きっとまだ、ずっと遠い未来】
※題名を書きたくなっちゃう時期(?)不穏気味。ハッピーエンドではある…と思う。※
いつまで続くだろう。こうしていられる時間が。
ふと考えてしまった。
立場は違えど一緒に仕事をして、疲れた時には愚痴をこぼして、たまに二人だけの時間を過ごす。
そりゃ、忙しい。けどそれ以上に、幸せすぎると言ってもいいほど、俺にはもったいないとも思う。
隣で眠る恋人の顔をジッと見つめる。
本当、キレイな顔をしている。
ただジッと見つめていると、視線のせいか目を覚ましてしまった。
寝顔、滅多に見られないからもったいないことをした。
「…どうした?」
「すみません、見惚れちゃって。起こしちゃいましたね。」
「いや、そんな事より…君はなぜ泣いてるんだ。」
「泣いてなんか…。」
ゆっくりと自分の頬を触ると、冷たい感覚がじわりと指に染み込んだ。
「あれ、なんでだろう。」
「悪夢でもみたか。」
「子供じゃあるまい!…悪夢よりずっと怖い。」
「なにがだ。」
優しく頭を撫でる手にすり寄る。
この手が俺に触れるのも、俺がこの手に触れられるのも、たまにしかないのがザンネン。
大好きなのに。この人が。この手が。
「あんたと一緒にいられなくなるのが、怖いです。」
「今からそんなものを考えてどうする。」
「だって室井さん、目を離したらどっかに消えちゃいそうなんですもん。」
「じゃあ目を離すな。そうしたら、消えることはないだろ。」
「いやね?そういうことじゃないですよ。」
真剣な顔をして言うものだから、思わず笑ってしまった。
この人のこういうところが堪らなく愛しい。
一人でクスクスと笑っている間もまっすぐと自分を見つめる室井さんの目をこちらも見つめ返す。
まだ頭に置かれている手をギュッと握り、目を細める。
「じゃあ、離さないんで、室井さんもいなくならないでください。」
「約束する。」
「いいんですか?俺との約束ばっかしちゃって。」
「お前が言い出したことだ。」
「たしかに。」
もぞもぞと動いて鼻と鼻がぶつかりそうな距離まで近づき、キスをしてもいいかと聞く。
すると一瞬だけ眉間にシワを寄せ、小さくため息をつかれた。
「こういう時ばかり、いちいち聞いてくるんじゃない。」
「突然されても嫌かなぁっていう俺なりの気遣い。」
「ダメだと言ってもしてくるヤツが何を言う。」
それについては何も言わずへなっと笑い、触れるだけのキスを二、三回唇にし最後は額に落とした。
「室井さん、好きです。大好き。」
「そうか。」
「室井さんは俺のこと好きですか。」
「ああ。」
「知ってます。」
こんな会話をぐだくだしていると、相槌はうつものの相手をするのがだんだんと面倒くさくなってきたのが伝わってくる。
それでも全てに相槌をうってくれるから、どのくらいで完全に面倒くさくなるのか気になり、いじわるに話し続ける。
「俺以外見たら許しませんよ。」
「…もういいだろう。十分わかった。」
五分ほど経ったとき、ついに嫌になったらしい室井さんが背中を向けてしまった。
「寝かせてくれ。疲れた。」
「はーい…。」
まさか背中を向けられるとは思ってなかったので、少々寂しい気持ちがあるがちょっかいを出しても怒られそうなので、向けられた背中を静かに眺める。
「俺が君以外を見ることはないし、君の前からいなくなることもない。わかったらお前ももう寝ろ。」
「少し、安心しました。少しね。」
「面倒な奴だな。」
「承知の上でしょ?」
クスッと笑って背中に身体を密着させ抱きしめる。
暑苦しいなど文句を言う室井さんを無視して、体温を感じながら眠りにつく。
この人がいなくなるだなんてのは、自分が思っているほど、心配することじゃないのかもしれない。
この先もずっと、こうして一緒にいられたらいいな。
コメント
1件
みぅです🖤 第13話、読ませてもらいました…。 「一緒にいられなくなるのが怖い」って、すごくリアルな不安だなって思いました。でも室井さんが「じゃあ目を離すな」って返すところ、甘くて残酷で、ドキッとしました。最後に背中を抱きしめるシーン、体温が伝わってきそうで胸がぎゅってなりました…。 ずっと、このままふたりでいてほしいです。