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𝕔𝕠𝕔𝕠
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ー逃げ道は君になった。ー
🩷佐野勇斗 攻
💛吉田仁人 受
🤍山中柔太朗
❤️曽野舜太
💙塩﨑太智
🤍「……初めまして。」
💛「……初めまして。」
🩷「こいつ、俺の親友。山中柔太朗。」
🤍「……よろしく。」
💛「はい。」
🤍「……仁人くんって、屋上よく来るの?」
💛「最近は……はい。」
🤍「そっか。僕もここ好き。」
🩷「……おーい?」
💛「?」
🩷「俺のこと忘れてない?笑」
🤍「笑笑ごめんごめん笑」
そういうと会話が途切れる。
俺は疑問に思ったことを、
素直に聞いてみる。
💛「先輩って、昔からあんな感じなんですか?」
🤍「……うん。昔から明るいよ。」
🤍「でも……」
山中さんが間を開ける。
🤍「……前は、今より笑わなかったけど。」
💛「え?前ってなんでッー」
それを覆い被せるように、先輩が言う。
🩷「はいはい!その話おしまーい!」
💛「……?」
〜次の日〜
教室の前まで来たものの、俺は扉を開けられずにいた。
💛「……」
昨日のことを思い出す。
また何かされるかもしれない。
そう考えると、教室に入るのが怖かった。
💛「……入りたくないな。」
そのとき――
💙「……仁人、何してんねん?」
💛「……え?」
後ろから聞き慣れた声がした。
振り返ると、太智が立っていた。
💙「こんなとこで突っ立ってたら、遅刻するで。」
💛「……分かってる。」
💙「分かってんねやったら、はよ入ろ。」
💛「……」
💙「……もしかして、怖いん?」
💛「……」
俺が黙ると、
太智は少しだけ表情を変えた。
💙「……昨日のことか?」
💛「……うん。」
💙「そっか。」
太智は少し黙ってから、教室の扉を見る。
💙「ほんなら、一緒に入ろか。」
💛「……いいの?」
💙「何言うてんねん。」
太智は当たり前みたいに言った。
💙「俺、仁人の親友やろ?」
💛「……太智。」
💙「ほら、行くで。」
そう言って、太智は扉を開けた。
💙「大丈夫や。俺がおるから。」
その言葉に、少しだけ肩の力が抜けた。
太智と一緒に教室へ入る。
💙「ほら、席行くで。」
💛「……うん。」
自分の席を見る。
昨日までなら、
そこを見るだけで胸が苦しくなっていた。
でも今日は、太智が隣にいる。
少しだけ、怖くない。
席に座ろうとすると――
💙「……仁人。」
💛「ん?」
💙「机、見てみ。」
💛「……?」
机の上には、
昨日までなかった落書きがあった。
💛「……また。」
💙「……」
太智の顔から、いつもの明るさが消える。
💙「……誰がやったん。」
💛「……いいよ、もう。」
💙「よくないやろ。」
💛「でも……」
💙「仁人。」
太智が俺を見る。
💙「俺、こういうん嫌いやねん。」
💛「……」
💙「ずっと黙っとったけど、もう見てられへん。」
太智が教室を見渡す。
でも、誰も目を合わせようとしない。
そのとき――
🩷「おはよー!」
聞き慣れた声が教室に響いた。
💛「……!」
振り返る。
そこには勇斗先輩が立っていた。
そして、その隣には――
🤍「……おはよう。」
昨日、屋上に来た人。
山中さんがいた。
💙「……誰?」
💛「……先輩。」
💙「先輩?」
太智が俺と勇斗先輩を交互に見る。
そして――
💙「……仁人。」
💛「……何?」
💙「お前、いつの間にこんな人と仲良くなったん?」
💛「……」
🩷「あれ?仁人の友達?」
💙「……そうやけど。」
🩷「そっか!俺、佐野勇斗!よろしく!」
💙「……佐野勇斗?」
太智の目が少し見開かれる。
💙「……あんたが、あの?」
🩷「え?どの?」
💙「……いや、なんでもない。」
その横で、柔太朗先輩が仁人を見る。
🤍「……仁人くん。」
💛「はい?」
🤍「今日も屋上、来る?」
🩷「ちょっと柔太朗!俺もいるんだけど!」
🤍「……うん。」
🩷「『うん』じゃないよ!笑」
💙「……」
太智は二人を見ながら、
少しだけ眉をひそめた。
💙「……仁人。」
💛「?」
💙「なんか、えらい賑やかになったな。」
💛「……俺もそう思う笑」
~昼休み~
キーンコーンカーンコーン
昼休みになり、俺は先輩に誘われて
弁当を持って屋上へ向かった。
そこには先輩たちがいた。
🩷「お!仁人きた!」
🤍「……」
💙「おー!仁人!」
💛「……なんで太智までいるの。」
💙「ええやん!人数多い方が楽しいやろ?」
俺たちは4人で並んで昼ご飯を
食べ始めた。
🩷「これ美味い!」
💙「それ仁人のやろ笑」
🩷「え、そうなの?」
💛「……そうです。」
🤍「……勇斗、ちゃんと見て食べなよ。」
🩷「柔太朗まで!笑」
くだらない話をしているうちに、
俺も自然と笑っていた。
そのとき――
ピコン。
💛「……ん?」
ほぼ同時に、
ピコン。
🤍「……あ。」
俺と柔太朗先輩が同時にスマホを見る。
💙「何?二人とも同じタイミングで通知?」
🩷「誰から?誰から?」
🤍「……ゲーム。」
💛「……俺もです。」
🩷「え?」
💙「え?」
俺と柔太朗先輩は顔を見合わせた。
🤍「……もしかして。」
💛「……同じゲーム?」
二人で画面を見せ合う。
そこに表示されていたのは――
同じゲームの通知だった。
🩷「……え、二人ともやってんの?」
💙「マジかよ!」
俺は少し驚きながら、柔太朗先輩を見る。
🤍「……今度、一緒にやる?」
💛「……!」
俺が答えようとした、その瞬間――
キーンコーンカーンコーン
🩷「あ、昼休み終わった。」
💙「うわ、早!」
俺はスマホの画面をもう一度見た。
そして――
少しだけ、嬉しくなった。
この人となら、
ゲームでも話せるかもしれない。
コメント
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読了しました。第4話、じわじわと仁人の"隣"が増えていく感じがいいですね。太智の「俺がおるから」は短い言葉だけど、ずっと見てきた親友だからこその重みがある。一方で勇斗先輩の能天気な明るさと柔太朗先輩の静かな距離感が絶妙で、4人のバランスが面白くなってきた。最後のゲームの共通点も、ただの偶然じゃなくて「話せるかもしれない」という希望に見えて好きです。続きも気になります。