『逃げられない』
tg視点
放課後、教室の隅で立ち尽くす俺。
しおたんは俺を見つめて、少し微笑んでいる。
so ちぐちん、今日はどこに行くか決めてる?
tg えっ?どこって…あ、あんまり決めてないけど…
俺は少し戸惑って言った。今、しおたんと一緒にどこかに行くっていうのが、なんだか怖くて、気が進まない。
so どこでもいいんだよ、ちぐちんと一緒なら
しおたんは無邪気に言ったけれど、その目が冷たくて、どうしても安堵できない。
tg でも今日、ちょっと帰りたくて…
俺は少しだけ引き下がろうとしたけれど、しおたんは俺の腕を掴んで、軽く引き寄せてきた。
so いいから、着いてきて
その一言が、俺の全てを止めた。
しおたんの口調は優しさを含んでいるけれど、そこに隠された支配がはっきり感じられて、身動きが取れなくなる。
tg しおたん、そんな…
俺はどうにか反抗しようと思ったけれど、しおたんの力強さに圧倒される。怖い。
でも、どうしても俺の心は、しおたんから離れたくないって思う自分もいる。
so ちぐちんは、もう俺から離れられない
しおたんの声が、耳元で囁かれるように響いた。その言葉に、胸が締めつけられた。
so 俺だけを見てて。誰にも取られたくないから
しおたんは少し怒ったような表情をしていて、その瞳が俺を見つめる。その視線に耐えられず、俺は目をそらしてしまう。
tg でも、しおたん…それは…
俺は、何か言いたかったけれど、言葉がうまく出てこなかった。
しおたんの力が、だんだん強くなっているのを感じる。
so いいから、着いてきて
しおたんは再び俺を引っ張り、教室を出た。
その手のひらに、何か切ない感情が入り混じる。
少しずつ、しおたんの思い通りに動かされている気がして、怖い。
でも、逆にそれが心地よくて、俺の気持ちがどんどん支配されていくのがわかる。
教室を抜け出し、廊下を歩いていると、しおたんは何度も俺を見上げてくる。
そのたびに、俺はその視線を避けられなくなる。
so ねぇ、ちぐちん。今日はどこに行きたい?
しおたんが突然、優しそうに聞いてくる。
でも、その優しさの裏にあるものが、分かってしまうから、俺は少し怖くなった。
tg どこでも…いいよ
それでも、俺は素直に答えてしまう自分がいる。
しおたんはニヤリと笑って、俺を抱き寄せる。
so よし、決まり!今日は俺と一緒だね
その言葉に、俺は何も言えなかった。
心のどこかで、しおたんと一緒にいたいと思ってしまう自分がいるから、どうしても反抗できない。
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コメント
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かちさ‐んは最早僕のお母さんでは…、?(?)
これだからしおちぐは、辞められない…続き楽しみに待ってます(*ˊ˘ˋ*)