テラーノベル
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翔太💙『お〜いリョウヘイさん♡起きて?』
亮平💚『ンッ』
最高の目覚めってこう言う事を言う。
赤く染めた頰。伸びてくる白い腕。薄く可愛い唇。
艶やかなで手入れされた髪の毛にもちもちのほっぺ。トドメはなんと言っても全裸!
亮平💚『最高なんだけど?もう一回する?』
満更でもなさそうに顔を赤くした翔太は〝ダメだよもうすぐ涼太が来ちゃう〟と時計を指差した。そう言えばまた来るって言ってたな。甘々な時間を邪魔されているような気がする…考えすぎだよね。
ムクリと起き上がり緩んだ頰に喝を入れると目の前の小動物が〝んっ〟といって目を瞑っている。日に日に甘えるのが上手になってる。おでこにチュッとキスすると〝ソコじゃないでしょっ〟と膝で立ち上がり腰に手を当てているので、下に下がった花茎にチュッとキスすると〝バカじゃないの////〟とこれはこれで嬉しそうだ。
そして全裸で押し倒されるのも良き。
亮平💚『ンッ////ねぇもう一回しようよ〜』
押し倒され翔太が唇に吸い付き、華奢な身体をくねらせ舌を這わすと〝ダメ来ちゃう〟言ってる事とやってる事がチグハグだ。
亮平💚『ねぇ大きくなっちゃう』
翔太💙『ヤダァ亮平ったら////』
〝痛っ〟鳩尾に猫パンチが飛んでくると無防備な身体には効果覿面で俺の可愛い熱茎は大人しさを取り戻し元の位置に収まった。
翔太💙『あはっ小さくなっちゃった////』
何が楽しんだかこの子…
渋々ベットから身体を起こし服に着替えると後ろから抱き竦めてきた翔太はまだ裸だ。どうしたいんだか全く。
亮平💚『早く服着なさいよ?それとも全裸でお出迎えするつもり?』
後ろから俺の肩にちょこんと顔を乗せると頰を擦り寄せて〝ふふっそれもいいかも〟と言いながら頰にキスをした。 ふざけるなよ…
亮平💚『殴るぞ💢』
冗談じゃんなんて言ってるがタイミングの悪い冗談は笑えない。機嫌を取るように首にぶら下がった翔太は俺の膝の上に乗りウルウル攻撃を仕掛けてきた。
亮平💚『ずるいゾ////』
翔太💙『ねぇ胸キュンポイント何処だったァ?』
亮平💚『キュンキュンしただなんて言ってないゾ!』
足をバタつかせて〝教えろよぉ〟なんて言って、
可愛すぎかよ〜潤んだ瞳も、可愛いお尻も翔太が身に付けている物だって丸ごと可愛くって・・・
全部胸キュンだバカヤロウ…
は調子乗るといけないので心に留めておく。
亮平💚『ねぇ早く服着て?目のやり場に困る』
〝ちゃんと後で教えてよ〟と言いながら可愛いお尻が遠退いていく。
リビングのソファーに座りパソコンを開いてスケジュールを確認する。明日まで休みをもらった事で今月後半の予定は鬼のようなスケジュールだ。〝はぁー〟と思わずため息を付くと漸く着替えを済ませた翔太が心配そうに顔を覗き込んだ。
翔太💙『大丈夫?』
亮平💚『翔太のお陰ですっかり元気。大丈夫だよ』
〝俺何もしてないよ〟そう言いながらコーヒーを淹れようとキッチンに立った翔太は絶句している。
翔太💙『お豆さん切れちゃったよ亮平!緊急事態だ!コーヒーが飲めない』
何を大袈裟な…そう言えばここの所忙しくて買いに行けてなかったな。洗剤も無くなりそうだし・・・
〝俺が買ってくるよ〟財布を取りに寝室に行こうとするとまだ病み上がりだからダメと言っているが、栄養剤もまともに買えない翔太に任せるわけには行かない…それに翔太好みにブレンドしてもらっているオリジナルのコーヒー豆だからやはり俺が行かないと…
亮平💚『エッチできるまで回復したんで大丈夫です//翔太はお風呂の準備と洗濯物お願い』
〝ヤダァ///すぐそう言う事言うんだから…〟ちょこちょことお風呂場に走っていく翔太を見送ると家の近くのコーヒーショップへと向かう。マンションの入り口で涼太と会うと入れ違いになる。
涼太❤️『すっかり元気?どちらへ?』
亮平💚『…すぐ戻る!すぐに戻るから!』
涼太は首を傾げながらエントランスホールを抜けるとエレベーターに乗り込んだ。タイミング悪いな…二人きりじゃないか、早く帰らなきゃ。
翔太 side
亮平は頑張り屋さんだから、気を付けないとすぐ無理するんだから。お風呂掃除を始めてすぐインターホンが鳴った。亮平忘れ物かな?鍵持って行かなかったのかな?両手が泡だらけで塞がっている。モニターを覗くとそこに映ったのは涼太の姿で、しかも既に玄関扉の前にいた。〝今出れないから入っておいで〟お邪魔しますと丁寧な言葉遣いが聞こえて玄関扉が開く音がした。
翔太💙『適当に座ってて』
泡だらけの手で再びお風呂場に戻ると、風呂釜に頭を突っ込んでゴシゴシ洗った。最近はサウナに行くより亮平と一緒にお風呂に入ることが多い。そうだ新しい引っ越し先はお風呂が大きいのがいいなぁ〜ノートに付け加えなきゃっ。
涼太❤️『随分と楽しそうに掃除するんだね///お尻がウキウキしてる』
お尻がウキウキってどんなだ?〝もう少し待ってね…うわあっ〟泡で滑って上半身が風呂釜に落っこちると涼太が腰を掴んで受け止めてる。
翔太💙『フハッごめんごめん////……離せよ?』
涼太❤️『うん…幼馴染のお尻見るのも何年振りかなと思って感慨深いよ…なかなか可愛いお尻してる』
腰と一緒に掴んだズボンがズリ落ちお尻が丸見えだ。お尻を撫でられ羞恥でどうにかなりそうだ。いくら幼馴染でもこの格好はかなり恥ずかしい。ズボンを上に持ち上げた涼太は俺の胸に手を差し込んで起き上がらせると〝お騒がせな奴だな〟と言って呆れ顔だ。穴があったら入りたいくらいには恥ずかしい。
涼太❤️『ところで翔太…まさかと思うけど亮平に言ったりしてないよね?』
翔太💙『何の事?』
涼太❤️『まぁいいや…可愛いお尻免じて許すとしよう。引っ越しに持って来いの案件があるんだけど…きっと亮平がOK出さないだろうね』
何の事だかさっぱり意味が分からん。涼太は早く掃除済ませなさいと言うとリビングに消えて行った。
何だか腑に落ちないが、考えてもしょうがない。掃除を終えてリビングに座り洗濯物を畳む。涼太はソファーに座りテレビを見て寛いでいる。いつもより少し距離を取っている様に感じる。
亮平💚『はぁっ、はぁったっ只今!』
翔太💙『どうしたの?そんなに慌てて』
〝別に〟と言っているが明らかに走って帰ってきたのは間違いない。〝犬にでも追いかけられたの?〟真剣にそう思ったから言ったのに、涼太はお腹を抱えて笑い、亮平は怒ったように自室へと入ってしまった。何だよ皆んな変だぞ…
亮平を追いかけて部屋に行こうとした俺に涼太は〝 亮平も帰ってきたし俺は帰るね。お粥温めて食べさせてあげてね〟と言ってソファーから立ち上がるとキッチンに手料理を置いて玄関へと向かって歩いていく。
亮平も気になるけどちゃんとお礼言わなきゃな。玄関先まで涼太を見送った。
翔太💙『忙しいのに昨日に引き続きありがとう。助かったよ。そう言えば引越し先のオススメって?』
涼太❤️『あぁまたタイミングを改めるよ。今は無理だろうから…少しこちらへ』
こっそり話したそうな涼太の右手に耳を近づけると〝この件は秘密だよ亮平を驚かせたいから〟余程亮平が喜びそうなオススメの物件って事だろうか…
翔太💙『うん////任せて!』
それじゃあと言って涼太の手が俺に向かって 伸びて来て肩に触れた…
亮平💚『うちの子にこれ以上何の用?』
後ろから現れた亮平が俺の前に立ちはだかると、後ろ姿が殺気を帯びていて思わず後退りすると、身体がよろけて、亮平が右手首を掴んで受け止めた。
涼太❤️『素晴らしい反射神経だね。翔太のフードが…ほら中に入っちゃってる。直そうとしただけだけど?』
亮平の顔を覗き込むと何だか悔しそうに唇を噛んでいる。
翔太💙『ねぇ二人ともなんか可笑しいよ?どうしたの?』
亮平は〝知らない〟と言い涼太は〝何の事だか〟と言って取り合ってくれない。自分だけ蚊帳の外で何だか嫌な感じだ。大好きな二人がギスギスしてる。涼太はお元気でなんて他人行儀な事を言って、革靴をカツカツ鳴らしながら帰って行った。亮平はそんな涼太が帰った玄関に塩を撒いている。悍ましい光景に怖くて眠れなさそうだ…
玄関にブツブツ文句を言った亮平は、そのまま部屋に閉じ籠ってしまった。
翔太💙『亮平…入っていい?』
返事がない。出てくるまで静かに待つことにした。自身の部屋のクローゼットを開けて〝おいで〜今日はお前さんにしよう〟と言うとソファに寝そべって長期戦を覚悟した。どうせ明日はお休みだ。
動画を見て暇を持て余しているとまたアイツからメールが来た。暇な奴め…
蓮 📩『全裸作戦どうだった?』
翔太📩『イチコロよ』
こんな奴の相手をしている俺こそ暇人だな…お腹空いたな。キッチン置かれた涼太の手料理が入った紙袋が視界に入る。食べたら怒るよな…
蓮 📩『まさか本気でやるとは…笑』
えっ冗談かよ…はず//。くそバカにしやがって。まぁでも喜んでたし仲直りできたから…
翔太📩『また亮平閉じ籠っちゃった!全裸以外で何かないの⁈』
なかなか既読がつかない。キッチンに立って紙袋の中を覗き込み引き上げると華麗な重箱が出て来た。〝凄い〟1番下の段に2種類のお粥、鮭と梅だ。
中段にはかぼちゃの煮物など消化に良さそうなものが詰め込まれていた。1番上は俺の好物がびっしりと詰まっている。
愛されてんな〜流石幼馴染だよく俺の事分かってる。ん…紙袋の中で転がるものが二つ。
翔太💙『ふはっ…キウイだぁ〜』
ほっこりする贈り物にお礼のメールをしようと携帯を開くと蓮から返信が来ていた。
蓮 📩『全裸で逆立ち♡可愛い翔太の翔太が引力に負けてるところが見たい♡』
〝ふんっ!〟ソファーに携帯をぶん投げてやった。毎日引力に負けてるわ💢アイツふざけやがって。お陰で涼太にお礼のメールを打つのをすっかり忘れてしまった。
翔太💙『ああっごめん痛かったね大丈夫?』
今日の僕のお相手をしてくれているウミガメ君の頭に携帯が当たってしまい撫で撫でしながら再びソファーに横になった。もう9時だよ…お腹空いたよ。甘々な夜は今日もお預けかな…もうここは思い切って…
翔太💙『入るぞ!亮平』
静まり返った亮平の部屋はカーテンは閉まったままで真っ暗だ。ベットに一際大きな塊が見える。
翔太💙『いつから熊になったんだ?冬眠には早いぞ…ここは亮平の家だ。閉じ籠りたいなら俺がこの家出て行くよ…じゃあね』
物凄い勢いで腕を引っ張られて、なす術もなく水揚げされた魚のようにベットの上に横になると上から跨ってきた亮平の重みで〝うえっ〟と声が出た。
翔太💙『おまっ殺す気か馬鹿者』
ぐしゃぐしゃな顔で泣きながら怒っている。無言で首に噛み付くとそのまま貪られた。亮平の涙が俺を濡らしていく。何で泣いてんだ訳わかんない。
翔太💙『ンンッあっ…///亮平なんか言ってよ?』
下半身を撫でられ否応なく反応する。〝分かんないけど…嫌なの不安だ〟はっきり言ってもらわないとさっぱり分からん。その前にやめてくれないかな…考えられない…
翔太💙『んあっ////待って…話が先はぁっやめて』
ズボンを下げられて布越しに弄られ、下着越しに露わになる輪郭がイヤらしく主張している。恥ずかしくて顔に熱が集まる。唇を吸い上げ舐めとると首に這う舌が上下に動く度に身体がゾクゾクする。
亮平💚『いつになったら俺だけのものになる?』
翔太💙『亮平のものだよ。亮平しか愛してないよ』
亮平💚『言葉で安心できない時はどうしたらいい?不安で…どうにかなりそう』
翔太💙『いいよ…おいで////亮平が安心するまで俺を抱いていいよ。いつだって亮平のものだ』
身体を差し出せば安心するの?違うでしょ?
愛を語って唇を重ねても安心できないのは何故?
きっとまた俺が原因なんだね…
人を愛する資格がないのかもしれない。
一人の愛する人ですら幸せに、安心させることすらできないのだから。
全裸で逆立ちして笑って円満に解決できるなら安いもんだった。今は蓮のふざけた解決方法でも試す価値はあったなと反省する。
少しずつでも亮平の事分かってあげたいな…
翔太💙『ごめんね…不安にさせて。でも亮平だけだから俺には亮平しか居ないんだよ、たった一人の愛する人だから』
亮平は泣きながら俺を抱いていく。
指一本一本、髪の毛の一本までも愛おしそうに触るとキスを降らせた。腕を伸ばして亮平の涙を拭き取ると〝ごめんなさい〟と言った亮平はまた泣いている。
翔太💙『二人で幸せになりたいんだ。二人で笑いたい。泣く時は嬉し泣きがいい』
オレンジ色に夜空が光る神秘的な夜。世紀の天体ショーを亮平と二人ベランダで観て過ごした。皆既月食を終えたまん丸なお月様が朝日に照らされ恥ずかしそうに朝を迎えるとお互いの存在を確かめ合うように、足を擦り合わせてもう一度ベットで繋がった。
コメント
31件
翔太くん単純💙 よく言えば素直なんだけど そしてそれが良さなんだけど🤭 亮平くん💚悩みすぎないで!
あっさり出て行こうとするしょぴ💙にもびっくりだし、急に闇堕ちする💚ちゃんも情緒迷子だし…ここらでさっくん🩷明るく助けてくれないかなぁ?