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12月23日、サプライズで舜太がバースデープレートを用意してくれていた。
写真を撮って、ふたりでケーキ食べていると 舜太から100本の黒い薔薇にスグリが添えられた花束を貰った。
状況が理解できず、 俺はびっくりした。
「……なに、これ」
「俺から柔への、誕生日プレゼント。柔こういうの好きかなって。」
もっと普通の色にすればよかったのに、と思いながらも嬉しくて花束を抱えたまま何度も眺める。
「100本もいらなかったのに」
「いるねん、100本に意味があるねん」
「なんでよ笑」
「柔のことが、いっぱい好きやから」
「……ばかじゃん、恥ずかし」
「やっぱり俺は柔のことになると、ほんまにあかんわ」
こんなくだらない日常が、俺にとってはかけがえのない幸せだった。
ありがたいことに、最近はグループでもソロでもお仕事をいただく機会が増えた。
今まででははあまり関わりのなかった芸能人の方と共演も増え、仕事も沢山いただいているからメンバーといる機会も、舜太といる時間も前に比べると少しずつ、少しずつ減っていった。
付き合いたての頃、俺たちは
『必要以上には近づかない』
を俺と舜太の約束事にした。
約束をしたはずなのに舜太は最近少しずつ変わってきていた。必要以上に近づいてくる上、前よりも圧倒的にボディータッチが増えた。
メンバーも普段の様子から違和感を感じていたのか、俺たちふたりの関係を疑われた。
これが芸能活動に支障をきたしていなければよかったけれど、問題はこれまで築いてきた仕事と信頼が、俺たちの関係で揺らいでしまったことだった。
俺は、舜太との関係を否定して舜太だけ残すことも考えた。舜太は多分、自分が身を引けば俺が残れると思っている。
「柔は残ってええねんで」
「……は?」
突然何を言い出したかと思うとこれだ。訳がわからない。
「俺の事なんか気にせんでええから。」
「柔は沢山の人に必要とされていて未来もあって、俺がいなくたって生きていける。」
俺たちふたりは結局どちらかを手放す選択ができなくてグループを脱退した。
『この度、私たちの不祥事により、グループを脱退することとなりました。 応援してくださった皆様、関係者の皆様、そしてメンバーに、多大なご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。 これまで支えてくださった皆様への感謝を忘れず、今後は一個人として、自分たちの行動に責任を持って向き合ってまいります。 これまで本当にありがとうございました。』
応援してくれた人達への感謝と今後の説明をした簡潔なものを残した。
コメント
1件
いやもう最初から胸がぎゅーってなった😭💕 100本の黒い薔薇にスグリって、しかも「柔のこといっぱい好きやから」って…舜太くん何者、反則すぎるでしょ!! 後半は仕事と恋愛のバランスに悩む大人の事情が切なくて、でもお互いを想ってグループ脱退を選ぶところにふたりの本気度が滲んでる…。 まだ1話なのに、もうこの世界にどっぷり浸かってしまったよ…続きが気になって仕方ない😭✨ 素敵な作品をありがとうございます、yさん!これからも応援してます🌸
瑞桜_️️🩵🍄 # 低浮上
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めかぶぷりん
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