テラーノベル
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突如として2階から足音が聞こえた。拳人も私も1階に居るのに……
私たちは目を合わせてゆっくりと階段を登った。2階に着いた瞬間電気が全て消えた。私は驚いて階段から落ちそうになったが拳人がギリギリ受け止めて落ちるのを防いだ。懐中電灯をつけて足音がしたであろう部屋に向かった。何故か扉が空いていた。今日はまだその部屋に行っていないのに。
慎重に部屋を覗いた瞬間
ドアの上から生首が吊るされていた。懐中電灯で照らした瞬間その光景が見えて思わず叫んだ。その生首は蒼白く、左目が無かった。もう一度見るとやはりそこには何もない。でもその部屋の中にはクマのぬいぐるみが敷き詰められていた。しかも全て赤く塗られており真ん中にあるぬいぐるみには「ウシロ」と書かれていた。
何かを察した拳人は即座にポケットに入れていた塩を取り出して撒いた。
その瞬間苦痛な悲鳴とともに足音が鳴り響き階段から落ちるような音が聞こえた。振り向いてもそこには何も無く、家の明かりもついた。
クマのぬいぐるみがあった部屋には赤く染ったひとつのぬいぐるみだけになっていた。
このことをすぐに霊媒師に連絡をし詳細を話した。
まだあの場所に行く日まで時間があったので翌日に霊媒師から御札を預かった。もしぬいぐるみを見たら貼れ。それだけを伝えられた。
初めての現象で戸惑ったが、平然を装った。
その日から夢は悪夢しか流れなくなった。
血を垂れ流し、右側でクマのぬいぐるみを引き摺って歩いて向かってくる女の子の描写が何度も流れた。聞こえた言葉は
「ニゲナイデ」「コワクナイヨ」「左側チョーダイ」
の3単語ははっきり覚えている。その夢を見ると必ず体が重くなり何かが乗っかってるような感覚に陥る。
ある日には夜中に目が覚め、腹部に重みを感じ見上げたら不気味に笑っている女の子が座っていた。襲わず、ただ笑っていた。私は我慢できず意識を失った。そして気づけば朝になっていた。
これも夢なのか、現実なのか。判断できない。
私は精神的に疲れ、命を絶とうとした。でも拳人が毎回落ち着かせて止めてくれた。
あと少ししたら舘に踏み入れる。勝負の場まで何とか耐えようと頑張った。
そしてついに館に呪いを払いに行く日。
私と霊媒師と拳人の3人で向かった。
カバンには塩と御札を敷き詰め、館の敷地に入る前に体に塩を撒いた。
霊媒師が「ここまで来たのでもう引き返せませんよ。やるからには徹底してルールを守り、呪いを祓いましょう。」
何度観てもこの舘。いや、この化け物の住処は不気味。謎の不穏な空気が流れていた。荒廃した建物に散らばった外壁等。
私たちは深呼吸をして敷地に踏み入れた。
コメント
1件
いや、めっちゃ怖かった……!「ウシロ」って書かれた赤いぬいぐるみとか、生首のビジュアルがガチでホラー映画並み。あと「左側チョーダイ」ってセリフがじわじわ来るわ。主人公が死にたくなるほどの心理描写もリアルで、続きが気になりすぎる。館に踏み入れたところで終わったから、次どうなるんだろう🔥
いちごバナナスムージー
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耀聖(ようせい)
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99