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学パロ
季節は春、新学期
多くの学生たちが新しく始まる新しい学校生活に期待と不安を抱える季節
現役高校生のうちも例に漏れず、新学期が始まる今日、そわそわが止まらない
いつもより気合を入れて準備なんてしちゃって
久しぶりに着る制服に身を包み、家を出る
電車通学だから普段みない綺麗な制服を着た子を見かけると、新入生かな、なんてわくわくする
学校について張り出されているクラス表を確認する
「大神ミオ…あった、1組…」
友達の名前も確認したいところだけど人混みがやばいのでさっさと自分のクラスに行くことにした
クラスに入って自分の席につくと後ろの席の子から声をかけられた
「え、ミオちゃん?」
振り向くと同じバイト先で働く友達、大空スバルが座っていた
「スバル!おんなじクラスだったんだ!」
「ね!スバルもびっくり!うれしー!」
「そうだね安心する、よろしくね」
ふたりで世間話をしていると2人組の女の子たちが入ってきた
「え!おかゆじゃん!」
どうやらスバルの知り合いらしい
「スバルちゃーん!同じ今年もクラスなんだ」
「だな!ことしもよろしく!この子はミオちゃん、おなじバ先の子!」
紹介たすかる!とスバルに感謝しながらおかゆちゃんとその隣にいる女の子に挨拶する
「大神ミオです、よろしくね」
「ミオちゃん!よろしくー!この子は戌神ころね、ころさんって言うんだよ」
「ころねちゃん、よろしくね」
「ころねちゃん!おかゆからよく話し聞いてるよ!」
「よ、よろしく…」
おどおどしておかゆちゃんの背中に隠れながら、でも顔をひょっこりだして挨拶してくれた
目は合わせてくれなかったけど、すっごいかわいい子、犬耳、はじめてみた、見惚れてしまう
たぶん、これが一目惚れ、なのかも
「ごめんねふたりとも、ころさんだいぶ人見知りなんだよね、でもすごいいい子だから!」
「緊張しちゃうよねー、わかる、うちもスバルの顔みるまでは緊張で去年の教室に行きそうになっちゃったよー…」
「それはやばいって笑笑」
初めての感情に内心ドキドキが止まらないものの平然を装って優しく声をかける、仲良くなれるといいな
中間考査も終えて、もう夏になった
アイスが食べたくなるような蒸し暑さの中、
きづけばおかゆともころねとも仲良くなれた
ころねからはミオしゃってあだ名つけてもらって、スバルも便乗してそう呼んでくるようになった
ころねへの感情は大きくなるばかりで、日に日にころねのことをすきになっていく
でもここまで仲良くなった今、もし振られて関係がなくなるとか、うちがスバルやおかゆに相談してふたりに気を使わせたりするのがいやで、4人の大好きなこの関係が終わっちゃうような気がして、ずっとだれにも言わずにいつか、気持ちがなくなるのを待っていた
「そろそろ期末考査がはじまります、しっかり準備して、考査で転ばないようにねー」
ホームルームで先生が注意喚起している
「もう期末ー?!」
「それなーこの前中間おわったばっかなんだけど!!」
席替えし、たまたま席が近くなったスバルとおかゆが嘆いてる
「あ、そうだ!みんなで勉強会しようよ!」
スバルが突然言い出した
「ありー!頭のいいミオちゃんにいっぱい教えてもらおーっ」
「えー!ころねも!!」
続けておかゆところねもかなり乗り気だ
「ミオしゃもくるよね?」
「うん、いくよもちろん」
正直、勉強するとは思えないけどたのしそうではある
スバルの家で勉強会を開くことになった考査一週間前
「おじゃましまーす」
「父ちゃんも母ちゃんもいないから気遣わなくて大丈夫だよ、お茶持って行くから先部屋に行ってて!階段登ってすぐにある部屋!」
「はーい!」
「ありがとスバルー」
「さ、勉強はじめようか」
あまりにも勉強始まらなそうな雰囲気をうちが仕切り直す
「ミオしゃーはやいよー」
「ころね!スバルたちはやるんだよ…!!」
「そうだよころさん!今回こそは数学赤点回避しよう!」
「むりだよーー泣」
なんだかんだ勉強はじめて1時間がたった
「…すぅ」
だれかの寝息を感じて顔を上げる
寝息の犯人は先程まで数学を解いていたころねだった
「ころね!ねてるよ!!」
ちょうどスバルも気づいたようで先にころねに声をかけた
「っ!びっくりした…」
「ころねおはよ」
スバルの声にびっくりしたころねが起床
「…ミオしゃ、ねむいよお」
「ねむたいね、一緒にがんばろう、ほら、ね」
「んぅ…やっぱりむりだ…ねむいぃ」
「大丈夫?ちょっとだけねる?」
「うん、ねる」
「ころね寝る?スバルのベッド使っていいよ」
スバルのベッドで寝るのをはじめは渋ったころねだったけど、睡魔に耐えられず気づいたらベッドで眠っていた
「ころさんが寝てるのみてたらぼくも眠たくなっちゃったよお」
「おかゆんもねる?」
「んーん、ぼくはねないよ、でも眠たいからコンビニとかいきたーい!」
「スバル一緒に行くよ、この辺のコンビニわかんないでしょ」
「えー!いいの!たすかる!!」
ふたりはコンビニに出かけちゃって、寝てるころねと2人きりになった
寝てるころね、かわいい…
無防備なころねにきゅんとして、
すうすうと寝息を立てて、いつ起こそうかな、聞くの忘れてたな、ころね、かわいいな…
気づいたらうちもベッドに突っ伏して眠っていた
「んん…」
「あ、ミオしゃおきた!おはよう!」
「スバル…あ、ごめんうち寝てた」
「大丈夫だよ、ころねなんてまだ寝てるし」
「ぼく一度も寝てないんだよ!すごくない?!」
「え!えらいねおかゆん」
「でも、そろそろころねも起こさないと、時間もなんだしね」
「そうだね」
ころねも起こしてその日は解散、勉強はあんまりしてないけど
「テストかえすよー、戌神からとりにきてね」
「ミオしゃ、何点だった?」
「えっ、うち…は、85点だったよ」
「えー!さすがミオしゃじゃんっ」
「ころねは?」
「ころねもほぼ同じくらいだよ!数学が怖いなぁ…」
「大丈夫だよころね!…うちも数学は自信ないな」
なんだか最近、意識しすぎてころねの目をみて話すのが気恥ずかしくて、気持ちがおさまらない
絶対にバレてはいけない気持ちなのに
「はぁ〜、やっとテスト返ってきたね〜」
「ね!やっとテスト期間おわったって感じ!」
「がんばったねえ」
「…バイト再開だなあ」
「スバルちゃんとミオちゃんは同じバ先なんだもんね、たのしそう」
「たのしいよー!!ふたりもきなよ!」
「んー、ころねはパン屋さんたのしいしいいかなあ」
「ぼくも今のバイトたのしいし」
「そっかー、バイトしたくなったらいつでも声かけてよ!」
「うちたちのカフェ、常に人手不足だからねえ…、てかうち今日バイトだわ」
「え!まってスバルも!ミオしゃと一緒はアツい」
「やったねースバルとなら気が楽だわ」
「スバルばっかりミオしゃといれてずるーい!」
「残念だったねころね!スバルの勝ち!」
「勝負はしてないもん!ころねもミオしゃともっとあそびたい!ね、いいでしょミオしゃ?」
そういっところねはうちの手をとって上目遣いで見つめてきた。
もちろん、うちはそんなころねを見つめ返すことなどできるわけもなく、あからさまに目線を逸らして動揺してしまった。
「っ、もちろんだよころね、あそぼうね」
「いらっしゃいませ〜」
21時、駅前のカフェ、バイトがもうすぐおわる、割と暇な時間
「ねえ、ミオしゃ」
「ん?どうしたの」
することもなくぼーっとキッチンに立つスバルに声を掛けられる
「…ころねのこときらいになったわけじゃないよね?」
「え?なに、いきなり、そんなわけないじゃん」
「いや、実はさ、…んんん、なんていうか」
「なになにうちころねのこと嫌いそうに見えてた?」
「ころねに相談されてさ、”ミオしゃ最近ころねのこと避けてるよね?きらいになっちゃったのかな” って、 “ミオしゃには黙ってて” って言われたんだけど、なんか話してる様子みてると結構辛そうでさ、少しでも解決してあげたいって思ってさ…あ、このこところねには内緒にだよ?!」
ついさっきまで口ごもってた人とは思えないほどスラスラと言葉を並べる、いろいろスバルなりの葛藤があった中、うちたちを想ってこうしてしっかり言ってくれるのはスバルの優しさだ。
そしてうちは反省しなければならない。ころね本人にそう思わせるほど、ころねに対して正常に接することが出来ていなかったのだから
「うん…ころねには言わないけど」
「傷ついたらごめん、でもふたりのことスバルだいすきだから、喧嘩とかしてほしくなくて…」
「いやいや、うちが悪いよ教えてくれてありがとうスバル、あとね、安心して!うちころねのことだいすきだから」
「そうなの?!なんだー!よかった!まあだと思ってたけどね」
「でもうち、ころねにそんな風に思わせちゃってたんだ…反省するよ」
「そうだね、スバルは全然思わないけど」
「スバルは鈍感だもんね」
「いい意味?それ」
「もちろんだよ、そのままのスバルでいてね」
「おつかれさまでした〜」
いつもの街並み、自転車に乗って何度も通った道をいつも通り帰る、でも今日は仕事を終えたはずなのに気分が重い
ころねを悩ませちゃったんだ、どうすればいいんだろう、っていっぱい考えながら帰る
そして決断する
23時 【おかゆごめんお願いある!】
【ミオちゃ〜んめずらしいね、どうしたの?】
【相談あってさ、明日時間作れない?】
【大丈夫だよー!明日放課後ね】
これでもう逃げれない
翌日になっていつも通り学校へ行く
授業中もなんだかそわそわ、おかゆにする相談内容は決して軽いものじゃないから
時間はすぐに経ち、あっという間に放課後
「おかゆごめんね〜💦先生に呼ばれちゃって」
「全然大丈夫だよー!おつかれさま!それで相談って?どうしたの? 」
「あのね…ちょっと踏み入った話、というか」
「結構真剣なやつ?」
「うん、いきなりでびっくりしちゃうと思うんだけど、うち…ころねのことがすきなんだよね」
「…恋愛的にってこと?」
「うん」
「え!いいね!そうなんだ…ミオちゃんってころさんみたいな女の子がタイプなんだ!」
「きもくない?」
「なんで?全然きもくないよ!えー!かわいいじゃん!」
「えへへ…ありがとう…」
「で、相談してくれたってことは手伝ってほしい、みたいな?」
「…うちなんかころねに避けられてる、嫌われてるかもって思わせちゃってたみたいで、ほんとうは結構前から気持ちはあったんだけどなんでもないフリしてて、…でもだけどね、ころね傷付けちゃったらもう、それは、うちの “嫌われたくない” っていう自分勝手なものになっちゃうじゃん、」
「まじめだねえ、そっかー、じゃあもうアピールするしかないね!なんでもないフリしてたらころさんが不安になっちゃうんだもん、アピールしなきゃ」
「そうだよね、どうしたらいいとおもう?!」
「最近ネットで見たんだけどね、ころさんに恋愛相談する、とかどう?」
「うちがころねに?!」
「そうだよ、なんかね相談してるうちに “え、これもしかして自分のこと?” って思わせるんだよ」
「…たしかに、なるほど」
「ね!いいでしょ!!!」
「うち、がんばる!」
「お!いいぞ!その意気だ!!」
「ありがとうおかゆ!!!」