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バチキンSide
また他のシスターから嫌がらせを受けた。
昨日は読書中に分厚い本を投げられた(頭には当たってないバチよ )けど、今日は部屋のベッドにカラスの死体を置かれただけ。
だが、こんなことはもう日常茶飯事だ。
慣れてしまったもの。しょうがない。
私は惨たらしく横たわったカラスを可哀想に思い、自由時間を潰してまで、カラスを庭の隅に埋めた。
罪のないカラスを殺してまで私を陥れようとするなんて。
怒りが込み上がり、今日はモヤモヤしたまま一日を終えた。
……最悪な事件がその翌日に起きたと予想だにせず……。
NoSide
翌日のことだった。
何やら部屋の外が騒がしい。
騒がしい声と共に、バチキンは部屋を出て、声のする場所に向かった。
そして驚きの光景を目の当たりにした。
なんと、昨日バチキンに嫌がらせをしたシスターが、死んだカラスと同じような惨たらしい状態で横たわっていたのだった。
バチキン「なんで……?」
何故殺されたのか?
昨日、彼女たちを呪ってないのに。
バチキンの脳が混乱でいっぱいになったその時__
???「あーあ……もう見ちまったのかよ。」
すぐ後ろに、男の声が聞こえた。
その声の主と思しき男に、右肩に手を置かれ、片方の手で胸の下を優しく撫でられた。
恐怖で振り向けない……。
バチキン「……誰バチか?」
???「俺か?俺は___」