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#こじだて
雪だるまひとひと💙
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阿部→←向井キャラ崩壊🈶
Mukai’s perspective.
( 康二 視点 )
︎︎ ︎︎
「 しょっぴー ! こっち見て ! 」
「 え 、 何 」
︎︎ ︎︎
しょっぴーに一言告げた後 、すぐカメラの
シャッターを押した 。
少し表情とポーズが出遅れたしょっぴーの写真は 、少しおもしろい 。
ㅤ⠀ㅤㅤ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀
「 見て ! ちょっと事故っとる 笑 」
「 お前 、急に撮るなよ 笑 」
俺は写真を撮るのが好きだ 。
どれだけ楽しい日々を頭の中で残そうとしても
頭は全ても記憶することはできない 。
だから俺は写真を撮って 、思い出として残す
今撮ったしょっぴーの写真も思い出の一つだ。
「 阿部ちゃん こっち見て ! 」
阿部ちゃんがレンズを見ながらピースをして微笑む 、その笑顔は本当に美しくて綺麗だ 。
俺が写真を眺めると 、阿部ちゃんが近付いてくる 。
「 いい感じに撮れた ? 」
「 めっちゃええ感じ ! 」
俺が写真を撮る度に阿部ちゃんの綺麗さと可愛さが俺の中で更新されていく 。
俺が阿部ちゃんへの想いに気付いたのはこれがきっかけだ 。
数日経っても俺の気持ちは変わらない 。
たとえ男同士だとしても諦めるつもりはない
撮った写真を見返そうとカメラを取って 、外を歩いていたら 、ふと横のポスターに目が入る 。
夏祭りのポスターが貼られている 。
今年も近くの神社で夏祭りが行われるそうだ
今年は花火も上がるらしい 。
夏祭りなんて高校を卒業した以降行っていない
「 久しぶりに行ってみよかな 。」
なんて呟いて 、寄り道もせず家に帰った 。
家に帰っても夏祭りのことが頭に残る 。
メンバー全員で行っても楽しいと思うけど 、
俺は 阿部ちゃんと2人で行ってみたい 。
阿部ちゃん 、夏祭りとか興味あるんかな 。
とか考えながら 、阿部ちゃんの連絡先を開いて 、夏祭りの誘いのメールを送信する 。
忙しいかな とか考えつつも 、すぐに既読が付いた 。
返事はOKで 、2人で夏祭りに行くことが決定した 。
数日が経って 、夏祭りの前日になった 。
「 明日 、楽しみだね 」
と後ろから呟かれるその声は阿部ちゃんの声だった 。
「 せやな ! 」
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
と返事をして 、阿部ちゃんが微笑む 。
俺が 、告白したい と思ってることなんて阿部ちゃんは全く気付いていないんだろう 。
当日になり 、浴衣を着て 、いつでも写真が撮れるようにとカメラを信玄袋の中にそっと入れる
謎の緊張感と喜びを抱きながら 歩いて待ち合わせの場所まで行く 。その時間はとても早く感じた 。
神社に着き 、時間を確認しようと時計を見ていたら 、 遠くから 聞き覚えのある声が俺の名前を読んだ 。
「 康二 〜 ! 」
阿部ちゃんだ 、小走りで俺の方に向かって来た 。その姿が可愛くて 。
「 ごめん 待った ? 」
「 全然待ってへんよ !」
そう答えると安心そうに微笑んだ 。
群青色の浴衣を羽織った姿はとても綺麗で 、
この世で1番似合うんじゃないか 。と冗談交じりな事を考えながら 2人で足を運ぶ 。
好きな人と夏祭りに行く 、そんなアニメみたいなことが現実になって 。誘えた喜びで泣きそうになった 。
数時間経って 、俺の隣で阿部ちゃんが わたがしを口で溶かしている 。
その姿はとても可愛くて 、わたがし になりたいとも考えてしまう 。そんな変なことを考えていたら 阿部ちゃんが呟く 。
「 楽しいね 」
微笑む顔が可愛くて 、目も合わせられない 。
そんな俺は頷くだけで 、気の利いた言葉なんかちっとも出てこない 。
普段なら たわいもない 会話をしながら隣を歩くのに 、今日はいつもより慣れない自分がいる 。それがとても恥ずかしい 。
もし俺が今 阿部ちゃんに想いを伝えて 、手を繋いだら 阿部ちゃんはどんな反応をするだろう 。
どこからどう見ても柔らかい阿部ちゃんの手を
どんな強さで握って 、どんな顔をすればいいのかも 、俺にはまだ分からない 。
「 〜〜〜 ♪ 」
阿部ちゃんが歌を口ずさんでいる 。
「 なんの曲 ? 」
曲名を聞いても 阿部ちゃんは教えてくれない
「 片思いソングだよ 」
そう阿部ちゃんの口から放たれた 。
阿部ちゃんがその曲を口ずさんでいる時は
よく目が合う 。
その目は ぱっちりで綺麗で可愛い目 。
その曲の意味に深い意味は無いと思うけど 、
少し期待した自分もいた 。
な訳ない 、と感じるのは少し切なくて悲しい
「 阿部ちゃん こっち見て 」
急いでカメラを取り出して 、シャッターを押そうとした 。
片手に食べかけの わたがしを持って 、俺の方を見て微笑んでいる 。
ただそれだけの事なのに 、心が満たされて 、
心拍数が上がる 。
「 いい感じ ? 」
「 めっちゃええ感じ 」
数時間後 、俺の隣にはまだ阿部ちゃんが居る
「 もうすぐ花火 上がるね 」
阿部ちゃんは隣にいるのに頭の中でも阿部ちゃんが居て 、花火のことなんてすっかり忘れてしまっていた 。
思い出に焼き付けるように阿部ちゃんの横顔を
前ぶりも無く見詰めながらカメラの中に収める
「 急に撮らないでよ 笑 」
シャッターの音に気づいたのか 、口角をあげながらそう言葉を紡いだ 。
俺の思い出に阿部ちゃんが増えていく 。
俺 、こんなに阿部ちゃんの事好きなんやで 。
そんな俺の想いに阿部ちゃんは全く気付かない
それが虚しかった 。
阿部ちゃんの横におるだけじゃダメなんや 。
阿部ちゃんの気を引けるような話題なんかもう底をついていて 。
残された言葉はもうあれしかなくて 。
そんな事を考えて俯いていたら 、横から
「 康二 ! 見て !」
そう言って俺の肩を叩く 。
目の前には高く上がったうるさいけど綺麗な花火と 、そんな花火を見詰める俺の好きな人 。
まさにシャッターチャンスだ 。
カメラを取り 、シャッターを押す 。
また俺の思い出が1枚増えた 。
「 綺麗だね 」
阿部ちゃんが俺にそう言った 。
そうやな と答えるも 、俺からしたら
花火より 阿部ちゃんの方が綺麗に見える 。
数十分経って 、花火も上がらなくなり 、
2人で神社を出ようとした 。
人は少なくなっていて 、数時間前の騒音も無くなった 。
阿部ちゃんに想いを伝えたい 。
今しかない 、この時間を逃したら俺は一生後悔するだろう 。
2人とも話さない少し気まずい時に俺は名前を呼んだ 。
「 阿部ちゃん 」
阿部ちゃんが俺を見詰めて 、俺も阿部ちゃんを見詰める 。
2人で見詰めあった瞬間 俺は想いを告げた 。
「 俺 、阿部ちゃんの事好き 」
そう告げた瞬間 、阿部ちゃんの目が一気に開いて 、丸くなった 。
まさか隣にいる人が自分の事を好きだなんて思ってもいなかっただろう 。
しばらく静かな時間が続いてから 、阿部ちゃんの口が開く 。
確実に振られる 、俺はそう思っていた 。
「 俺も 好き 」
まさかの返事に俺は固まって 、目から涙が溢れた 。
俺が泣いている事に気付いた阿部ちゃんが、
俺の信玄袋からカメラを取り出して 、俺の顔を撮る 。
俺はとっさに顔を隠したが 、間に合わなかった
「 見て 。 笑 」
撮った写真を見ると 、泣きじゃくっている俺の顔が映っている 。
恥ずかしいけど 、これもひとつの思い出になった 。
泣き止んだ後 、阿部ちゃんが手を広げて俺を見つめる 。
俺はそれに答えるように 手を繋いだ 。
それに微笑む阿部ちゃんは俺が今まで見てきた阿部ちゃんの笑顔の中で1番可愛く見えた 。
数時間前の俺は 、阿部ちゃんの柔らかい手をどのタイミングで繋いだらいいのかも 、どんな強さで握って 、どんな顔をして見つめたらいいのかも分からなかった 。
でも今ならわかる 。
夏祭りの最後の日 。
数時間前まで わたがしを口で溶かしていた阿部ちゃんに 、 わたがしになりたいと考えていた俺が言う 。
︎︎ ︎︎
「 楽しいね 」
ㅤ⠀ㅤㅤ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀
終 。
見てくれてありがとうございます♪♪
今回もbacknumberさんの「わたがし」
という曲を元に作らせて頂きました✨️✨️
いい曲なのでぜひ聞いてみてください😆💖
リクエストなどお願いします🙏🏻
コメント
1件
みぅです🤍🥀 読ませてもらいました。 康二の「写真に残したい」っていう気持ち、すごく伝わってきた。好きな人の一瞬一瞬を逃したくなくて、でもシャッター越しじゃなくてちゃんと目で見てる感じが、重すぎず、でも確かにそこにある想いだった。 それに、阿部ちゃんの「俺も好き」って返し、めっちゃ良かった。振られると思って泣いちゃう康二、その涙を撮っちゃう阿部ちゃん、その写真も“思い出”になるってラストが好き。 夏祭りの1日が、2人の宝物になる話。甘くて、ちょっと切なくて、温かかったです🌙