テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ゆいぽん
169
耀聖(ようせい)
1,194
月白
1,821
第十一話「最悪の報せ」
地獄。
荒野。
傲慢は静かに立っていた。
「来たか。」
目の前にはクロノ。
そして数人の幹部。
クロノは静かに言う。
「古流斬はいない。」
「今なら貴様を封じられる。」
傲慢は笑う。
「面白ぇ。」
「やってみろ。」
次の瞬間。
戦いが始まる。
雷鳴。
爆発。
理想が現実を書き換える。
傲慢は圧倒的だった。
幹部二人を吹き飛ばす。
「弱ぇ。」
クロノは静かに未来改変を発動。
傲慢は未来を読めない。
「未来改変か。」
「厄介だな。」
しかし傲慢も成長した理想で応戦する。
「理想防壁!」
「理想爆破!」
「理想未来!」
戦場は互角。
だが――
クロノが静かに笑った。
「十分だ。」
地面に巨大な魔法陣。
傲慢が気付く。
「しまっ――」
クロノ
「封印。」
巨大な鎖が傲慢を拘束する。
理想を破壊する封印。
傲慢は必死にもがく。
「チッ……!」
「古流斬なら十五秒で壊すんだがな。」
クロノは静かに言う。
「だから古流斬から先に封じた。」
傲慢は笑う。
「なるほどな。」
「最初からこの作戦か。」
封印が完成する。
傲慢は最後に笑った。
「ケイト。」
「若手を頼む。」
光に包まれ。
傲慢は封印された。
⸻
地獄。
閻魔の執務室。
一人の鬼が駆け込む。
「閻魔様!」
「大変です!」
「傲慢様も封印されました!」
閻魔は立ち上がる。
「なんじゃと……。」
顔から笑みが消える。
「古流斬。」
「傲慢。」
「最強二人が……。」
閻魔はすぐ通信魔法を開く。
「ケイト!」
⸻
防衛軍本部。
隊長室。
通信が繋がる。
ケイト
「閻魔さん?」
閻魔
「緊急じゃ!」
「古流斬は捕まった!」
「傲慢も封印された!」
部屋が静まり返る。
神城怜
「え……。」
ユーマ
「嘘……だろ。」
ケイトは拳を握る。
「……本当か。」
閻魔は頷く。
「本当じゃ。」
「敵は想像以上じゃ。」
「防衛軍全隊。」
「警戒態勢じゃ。」
通信が切れる。
誰も言葉を発せなかった。
神城怜は拳を震わせる。
(古流斬さんが……。)
(負けた……。)
ユーマは首を横に振る。
「違う。」
「父さんは負けてない。」
「何か理由がある。」
ケイトも静かに言う。
「そうだ。」
「古流斬が簡単に負けるはずがない。」
「だが。」
「助けに行かなければならない。」
その言葉に神城怜は顔を上げた。
新たな戦いが、今始まろうとしていた。
⸻
第十一話 完
コメント
1件
うわっ……第11話、めちゃくちゃ重かった……。古流斬さんと傲慢さん、二人とも封じられちゃうなんて。特に傲慢さん、最後に「ケイト、若手を頼む」って言ったのがもう……泣ける。自分が封印されそうなのに後輩のこと考えてるんだもん。閻魔様の笑顔が消えたシーンもドキドキした。次どうなるんだろう…防衛軍のみんな頑張ってほしいな。