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ワンピースを着ているとはいっても女児用のサイズなため、どこか心もとない
保育士と食事をするとは言っても入園式前で園児の姿はなく、広い教室内に連れていかれた2人。
そこには何人かの保育士がお昼の準備をしているところだった。
雰囲気からしてもさゆりが1番年下なのはまちがいなさそうだ。
(いただきます)
合図とともに食べ始めていく保育士たち。
(やだ、なんでおむつなんて……)
ここに着く前からさゆりの頭の中はこの言葉がグルグルと回ってい。
(ところでまだオムツ取れてない?ってことないよね?大人のおねしょってきいたことあるから、それだとわかるんだけど)
意を決したように言葉にしていく保育士。
(あ、いや…あの……)
(いつもはおねしょもおもらしもしません!今日はたまたましちゃっただけなんです!)
と、そんなことが言えるはずもなく、脳脳をさまよっているだけであった 。
談笑している保育士たちを横目に、身につけているオムツがきになってしまい、食がすすまない。
周りの保育士たちはとうにたべおわっているにも関わらず、さゆりの目の前には手のつけられていないおかずたちが残って
いた。
(ちょっと!さすがに遅すぎるわよ!先生になったら素早く食べて園児のお手伝いしないといけなくなるのよ)
それも当たり前であり園児より遅いのなんてあってはならないのだ。
(オムツが…)
履きなれないオムツのせいにしたいのだがそうも言ってられない。周りがたぺ終わっているのに、事実、目の前のプレートの上にはキレイにもまれたままのおかずが残っているのだから。