テラーノベル
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◯◯は名前入れても🙆
UNDEADのプロデューサー設定
放課後の廊下は、西日でオレンジ色に染まっていた。
窓際に寄りかかっていたあなたの前に、影が落ちる。
薫「やっほ〜。こんなとこで一人、どうしたの〜。」
聞き慣れた軽い声。
振り向くと、羽風薫がいつもの笑顔で立っていた。
薫「待ち合わせ?」
◯◯「いえ、ちょっと休憩を……」
そう答えると、薫は「そっかそっか」と言いながら、自然に隣に並ぶ。
薫「いや〜、それにしても今日のレッスンきつかったよね。
俺、もう若くないからさ〜」
◯◯「同い年ですよね?」
薫「え、なにそれ冷たくない? 傷つくんだけど」
そう言いながらも、薫は楽しそうに笑う。
軽口ばかりで、距離感も近くて、誰にでも優しい人。
……のはずなのに。
薫「ねえ」
急に声のトーンが落ちた。
薫「最近、ちょっと無理してない?」
不意打ちみたいな一言。
あなたは言葉に詰まる。
薫「顔に出てるよ。元気そうにしてる時ほど、分かりやすい」
薫は冗談めかした笑みを浮かべながら、でも目だけは真剣だった。
薫「俺さ、女の子の扱い得意そうに見えるでしょ?」
◯◯「…はい」
薫「はは、即答かぁ。ひどいなあ」
そう言ってから、少しだけ間を置く。
薫「でもね。本当に大事な人が元気ないときは、
どう声かけていいか分かんなくなるんだ」
夕陽が、彼の横顔を照らす。
いつもより大人びて見えて、少しだけドキッとした。
薫「だからさ」
薫はあなたの視線に気づいて、にっと笑う。
薫「無理に笑わなくていいよ。俺の前くらい」
その言葉が、胸の奥にすっと入ってきた。
◯◯「……薫さんって、ずるいですね」
ぽつりと言うと、彼は一瞬目を丸くしてから、優しく笑った。
薫「よく言われる」
そして、少し照れたみたいに視線を逸らす。
薫「でも、君にそう思われるなら……まあ、悪くないかも」
チャイムが鳴る。
UNDEADのレッスンに行かなきゃいけない時間。
薫「じゃ、行こっか」
そう言って差し出された手は、
いつもより少しだけ、ためらいがちだった。
その手を取った瞬間、薫は小さく息を吐く。
薫「……ねえ」
歩き出しながら、彼が囁く。
薫「俺、君の前ではチャラ男やめる努力してるんだよ?」
冗談みたいな声。
でも、それが本気だってことくらい、伝わってきた。
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