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テラーノベル(Teller Novel)
あの木の下で

あの木の下で

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3

第3話 朝食前

2022年07月25日

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鏡にはちみつ色の髪を伸ばし、澄んだ藍色の瞳の少女が写っている。

相変わらず美人ね。

鏡を見て常日頃から思う。

前世はおっとり系の美人だったが今世はキリッとした美人だ。

イメージで言うと悪役令嬢みたいな感じだ

髪の毛をとかしているとドタバタ足音がする

バンッ「お嬢様!!」

茶髪で美人なメイド服を着たメイドが怒りながら来る。

「あれほど私が来るまで髪をとかさないで下さいとおっしゃいましたよね。なのになんでまた勝手にとかしているんですか?」

メイドがプンスカ怒っている。

「朝から元気ねハンナ。」

「ええ。朝からくるっくるに絡まったかみをとかすには根気がないと無理ですからね。お嬢様がやると余計に絡まるのでやめてくださいとあれだけ言ったのに。」

ハンナは嫌味を込めて返してくる。

だが、嫌味を言いながらもしっかりとかしてくれるので、可愛いものだ。

「お嬢様終わりましたよ。」

考え事をしていて気づかなかったようだ

鏡を見てみると編み込んだ髪をまとめて団子縛りにしてある。

普通に可愛い。

「昨日は旦那様が早く仕事を終えたので奥様とお嬢様とお取りになりたいとおっしゃって降りましたけどよろしいでしょうか?」

お父様が珍しく仕事が早く終わったらしい。

「ええ。」

承諾の返事をする。

「では行きましょうか。」





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