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殴り
合いになる。
いいえ
「やれやれだぜ……。」
「いいえ」が「はい」で「はい」が「いいえ」って事はわかっているけど、「いいえ」という選択肢もあるって事を知らなかったので、「殴ろう」を選んだ。
結果は、相手のHPバーが無くなって相手が倒れた。
相手が起き上がってきたのでもう一度攻撃しようとしたら、突然相手にパンチを食らってしまった。
相手は起き上がった後すぐに攻撃してくる。
HPが減っていたので慌てて回復薬を使った。
しかし、何故かまた殴られてしまった。
そこでようやく気付いたのだが、このゲームにおいて「はい」「いいえ」以外の選択肢を選ぶ時は、必ず相手の攻撃を喰らうようだ。
つまり、このゲームの仕様上、「はい」以外を選んでも結局は殴られてしまうのだ。だからぼくたちはその辺のことはよくわかっていた。しかしそれでもなお、ゲームマスターのこの理不尽な仕打ちに対して、プレイヤー達は声高に不満の声を上げた。特に子供たちはブーイングを浴びせまくった。ゲームマスターはそんな子供達の抗議に対し、こう答えた。
「そうか、わかった。じゃあ、もう二度とゲームに参加しなくて良いように、お前たちの記憶を消してやろう。それで文句はないだろ? 」
そしてゲームマスターはどこからともなく取り出した巨大なハンマーを振り上げ、子供達の記憶を抹消するために振り下ろそうとした。だがその時、今まで一言も発しなかった一人の少年が立ち上がり、ゲームの終了を宣言したのだ。
そう、その少年こそがこの物語の主人公である、ススだった……。
「やめて下さいっ!!!!」
突然響いた叫び声に、全員が一斉にそちらを見た。そこには、先程まで部屋の隅っこで縮こまるようにしていたはずの、あの気弱そうな少年の姿があった。彼は両手を広げ、ゲームマスターの前に立ちふさがっているではないか。
「ぼくたちはみんな、自分の意志でこのゲームに参加したはずでしょう!? なのにどうして記憶を奪うなんてひどい事をしようとするんですか! そんな事する必要無いじゃないですか!!」
必死の形相で叫ぶススの声を聞いて、それまで余裕たっぷりな態度を見せていたゲームマスターの顔色が変わった。
「貴様……まさか我々に逆らおうというのか?」
低く押し殺した声で呟きながら、ゆっくりと顔を上げた彼の表情を見て、一同の間に緊張が走った。それはまるで鬼のような形相をしていたからだ。その恐ろしい形相のまま彼は言った。
「あのなぁ……お前らが俺のことを馬鹿にしてるのは分かってんだよっ! 何だ!? 俺はそんなに頼りないか!? 確かに俺は戦闘に関しては素人だがな、それでもお前らの足手まといにはならないくらいの知識はあるつもりだぜ? それにな、この世界に来て最初に会った人間が、仲間であるはずのお前だった事がショックなのは分かるけどよ……だからって何もそこまで落ち込む事はねぇだろうがよ。」
「別に、落ち込んでなんてないもん。ただちょっと、あんたがあたしの事を避けていた理由を聞いてみたかっただけよ。」
そう言うと彼女はプイッと顔を背けた。その頬が少し膨れているのは気のせいではないはずだ。
「避けてる訳じゃないんだけどな……。とりあえず先に進もうぜ? ここは敵が出るんだろ? 今の俺たちのレベルだと余裕かもしれないけど油断はできないからな。」
「それもそうね。よし! そうと決まれば行きましょ!」
元気になったのか、彼女の表情がパッと明るくなった。やはり女の子というのは笑顔が一番可愛いと思う。
それからしばらく森の中を進むと開けた場所に出た。そこにはゴブリンやコボルトといったモンスター達が沢山いた。ざっと見た感じ50匹以上はいそうだ。
「これは多いわね。」
「そうだな。これぐらいの数になるとさすがに二人で戦うのは難しいかもな。」
正直、二人ともレベルはまだ低い方だと思います。
「はっきり言って、まだまだ未熟者よ。」
だけど、この二人はどんな困難にも負けません。
たとえ相手が何であろうと、決してあきらめたりしません。
なぜなら彼らは冒険を愛してるから……。
さぁ、一緒に行きましょう。
きっと素敵な旅になるはずです。
【登場人物】
◆スナコ=サンノミヤ:女医さん
◆ユイちゃん:受付嬢
◆ドクター:オペ看?看護師?
◆ドクターの妻/助手:美人ナース?
◆ヒーラー:おじいさん?おばあさんでもいいけど
◆パパ/ママ:お父さんとお母さん
◆マミィ/ダディ:父親母親
◆ドクターの妹/姉:妹や弟がいたりするかも ◆友達A~D/F:友達がいるかも
◆ライバルB~E:ライバルがいるかも
◆恋人C~H:恋人がいるかも
◆親兄弟C~G:家族構成があるかも
◆先生K~L:先生がいるかも
◆博士M~N:研究者仲間がいるかも
◆部下J~Z:部下がいるかも
◆敵M~O:敵対生物群
◆ボス:親玉
◆雑魚:ザコ
◆中ボ:中級者向け ザコとは、モンスターの中でも最弱の存在であり、倒してもレベルの上昇や特別な技を覚えることがないものを指す。逆に言えばどんなザコであっても経験値を得ることができるということだ。しかし、ザコ狩りを専門に行うものたちもいるため、一概に強い弱いで判断できるものではない。また、中には特殊なスキルを持ったレアモノも存在する。ちなみにレベルという概念はないが、ゲームによっては熟練度のようなシステムが導入されていることがある。例えば、剣を振る回数を増やすことで攻撃力が上がるとか、特定の攻撃を放つことによってダメージが増えるなどだ。このあたりはゲームによって異なり、同じゲームでも様々な設定がなされていることが多い。
また、一部のオンラインゲームにおいては、キャラクターごとに設定されているパラメーターというものが存在する。これはキャラクターの能力値を示す数値である。これが高いほど強いキャラとして認識されており、いわゆる『廃課金』と呼ばれるようなプレイをしているプレイヤーは、ゲーム内のキャラクターの強さを上げるために大金をつぎ込むのだ。
もちろん強さ以外にも外見などの見た目にも影響してくるのだが、それは別の話となるだろう。
このようにレベルの概念はないものの、ゲームの中にはプレイヤーの強さを表すものとしてステータス画面が存在しているものもある。これを上手く活用することで自分のキャラクターがどのくらい強いのかを知ることができるのだった。
【中ボス】主にダンジョンなどで出現するボス級の敵を指す言葉である。通常の雑魚とは異なり、体力が多く設定されていたり、強力な必殺技を持っていたりする場合が多い。基本的にはその階層を守る門番的な存在だが、時には侵入者であるプレイヤーたちに襲いかかってくることもある。基本的に倒すと宝箱が出現することが多く、中には貴重な武器防具が入っていることも多い。そのため、多くのプレイヤーが中ボスを倒すことを夢見て日々鍛錬に励むことになるのであった。
【小ボス】
中ボス戦
(戦闘開始)
「俺様の名前はスネークマン!この世界の支配者だ!」
「俺様に勝てると思うのか?フワァ~ハッハッハ!」
「死ねぇぇっ!」
「うぎゃぁぁぁぁ!!」
← 爆発音 ← 効果音
「…………死んだかな?」
「死んでません。生きています。」
「……そうか。よかった。」
「……うん。」
「何? もう終わりだと!?そんな馬鹿な!」
「嘘をつくんじゃねえ!お前なんざ一撃で倒せるんだよぉ!」
「嘘だと思うならやってみろやコラァ!」
「くそぅ……覚えていやがれ!」
← 逃げる
「ふん、口ほどにも無い奴だったぜ。」
「何言ってんだよ!お前の方が弱いだろ!」
「うるさい!黙れ!」
そう言うと僕は持っていた剣を振りかざす。しかし僕より少し背の高い相手はそれを避けると僕の懐に飛び込んでくる。そして手にしていた短刀を突き刺そうとしてくる。僕はそれを自分の持っている剣で防ぐとその相手の腹を思い切り蹴飛ばす。すると相手は後ろに吹っ飛びそのまま動かなくなる。
「やったのか……?」
辺りを見回すが周りにいる敵は全て地面に倒れており動く気配はない。その光景を見てようやく終わったと思い僕はその場に座り込む。
「やっと倒したかぁ~疲れた~」
今回の戦いは今までで一番きつかったかもしれない。なぜなら今回の戦いで敵の数が多すぎたからだ。いくらこちら側が数的有利とはいえここまでの数を相手にするのは流石に骨が折れる。だがそれも終わり後はこの場を離れれば任務完了だ。
「よし行くか」
立ち上がりその場から離れようとしたその時――
―、 目の前に大きな影が現れた。
大きな影は、僕に向かってこう言った。
「俺は死神だ。お前の命を奪いに来た」
僕は驚きながらも、なぜ死神が来たのかを考えた。
しかし答えは出なかった。
ただ一つだけ分かる事は、このままだと確実に殺されるということだ。
僕は咄嵯の判断をし、その影から逃げようと駆け出した。だがそれは無駄だったようだ。僕の背中に衝撃を感じた。振り返るとそこには先ほどまで僕がいたはずの場所にはもう誰もいなかった。しかし、背後からは声だけが聞こえてきた。
「逃げるなんてひどいじゃない。私をあんな風にしたのはあなたでしょう?だから私が責任を持ってあなたの体を元に戻してあげたのよ。感謝なさい。」
そう言いながら彼女は再び姿を現した。その姿を見た瞬間背筋が凍るような恐怖感を覚えた。彼女の体は血だらけになっていたのだ。その姿を見てぼくは確信した。やはりこれは夢ではないと。しかしなぜ彼女がそんな姿になっているのかはわからない。そもそもこの世界は何なのだ?なぜぼくはこの世界に来てしまったのだ?疑問は尽きないがとにかく今は彼女だ。
ぼくは彼女に駆け寄り肩を抱いた。すると彼女は安心したように笑みを浮かべた。しかしその笑顔はすぐに消え去り、涙が流れ始めた。
「……もう、終わりだと思ってました。私のことなんて誰も必要としてくれないんじゃないかって思っていました。だからこうして、またあなたに会えて嬉しいです。ありがとうございます。本当に、ありがとうございます」
そう言って、彼女は僕の胸の中で泣き続けた。僕はそんな彼女の頭を撫でながら言った。
「何言っているんだよ。僕たちはこれからじゃないか。まだまだ、始まったばかりだろう?」
彼女が顔を上げる。その目からは大粒の涙が流れていた。そして、僕に向かって微笑んでくれた。僕は彼女を優しく抱きしめた。彼女もまた、強く抱き返してくれた。
「さぁ、行こうか」
僕の言葉に彼女は大きくうなずいた。僕らは手をつなぎ、歩き出した。彼女の手はとても温かく、柔らかかった。
***
あとがき この度は本作品を手に取っていただき誠にありがとうございます。作者の月山白兎と申します。本作は『ラブコメ』をテーマに書いてみた作品になります。