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佐藤くんの心が『記憶』として見えた…それは、泣きたいほど切ない物語だったんだ…


佐藤くんの記憶

俺には妹が2人いる。妹の名前は、恋と愛…双子の可愛い姉妹だ。俺は妹2人のためならば何でもできた。俺は本当に2人が可愛くて可愛くて仕方なかった。けど…2人はある事を理由にいじめられるようになったんだ…俺は、妹達がいじめられていると知ってすぐに聞いた。しかし、2人は答えない…その時の俺は気づいてなかったんだ…俺の存在が妹たちのいじめの原因になっていたなんて…

妹達は俺のことがとても好きで、俺も妹達の事が好きで大切だったんだ。けど…それが悪かった。妹達は俺が学校でやんちゃをしていたせいで、悪い噂をたてられたんだ。俺はそれを知ったとき、なんとも言えなくなった。俺のせいで…俺のせいなんだ。妹達がいじめられたのは…俺は耐えれなくなったんだ、どうしようもない状況に。俺は一度学校に行ってみたんだ…けど、教師からは望んでいる言葉は返ってこなかった…それどころか、教師から返ってきた言葉は…

「貴方が日頃やっていた事のつけを妹さん達が尻拭いしているんですよ。いじめは、貴方が引き起こしたことなんです。」

「え…?」

俺は正直耳を疑った。でも、それはほんの一瞬だった。だって…教師が言ったことは、全部本当の事だから…その日から俺は変わったんだ。大人なんかに頼らず、俺は俺の力で大切な妹達…大切なものを守っていくんだと…

心の声が聞こえる僕と、心を殺した君の話。(完結)

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