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⚠︎かなり設定がvirtualです。
運営(モブ)が最後に少しだけ出てきます。
「とやさんみてーーー!すげぇ雪だよ!!!!」
「おらぁっ!」
「ワ゛ーー!!急に投げて来ないでよ!!服が濡れちゃうじゃないの!!」
「女々しいなww」
「うわ硬いなこの雪、これ投げて遊んでる男達やばぁ…」
「ねーちゅっちゅハートつくったぁ!」
「えーかわいー」
ガクくんは子供のように雪の上を全力で駆け回る。
目を離したら何処かに消えてしまいそうだ。
女子たちはいちゃついてるし…
「あれ、ガクくんは…?」
女子たちへ目を向けていたらガクくんが視界から消えた。
ぐるっと回って辺り一面を見渡してもガクくんの姿はない。
運営さんがなにもない空間に雪を降らせてくれたから、建物に隠れているというわけでもなく…
「とうやさんたすけて」
ふと、後ろからガクくんらしきものの声が聞こえた。
しかし振り返って見渡してもどこにもいない。
「…?」
「下っすよ」
下…?
下を見ると雪に埋まっているガクくんがいた。
頭だけ出てた。
…なんで?
雪は硬いから歩いても埋もれないはずなんだけど…
ていうかガクくん埋もれるってどんくらい深いんだよこの雪。
「とやさんビビらせようとしたらなんか、『ズボッ』って、音無しで…」
…だめだ面白い。
本人は寒いし冷たいしで辛いだろう。
だけどアレにしか見えない。キツネが雪の中に落ちちゃうやつ。
「ちょっとそこのリリむぎ来て〜」
「ん〜?なにぃ〜?」
「どうした?」
不思議そうに此方に歩いてくる。
「これ見て」と下を指差す。
すると、リリちゃんは予想外の状態に笑い転げてしまった。
「伏見っWなんで…WWWWW」
「あ、ここだけ雪やわらか〜い!」
さすがクイズクイーン。原因を見つけたようだ。
「ほんとだ…なんでだろ、バグかなぁ」
うーん、まぁ考えても仕方がない。
記念に写真でも撮っておくか。
「ガクくんこっち向いて〜」
「綺麗にハマってるから首動かせないんですよこれ」
「じゃあいいや」
「よし…いっぱい写真も撮ったしガクくん引き上げるか…」
「あ、先輩後でその写真ください」
「ん、了解」
「取引するなよぉ〜…」
そんなことは置いておいて、どうやって引き上げるかだな…
本当に綺麗に落ちてしまったため腕を上げることはできない。
周りの雪はすごい硬いし冷たい…
あ、いいこと思いついた
「ぅあっ!?いたいいたい!そこ髪の毛なんですって!!ちょ、剣持ィ!」
クソ、ダメか…
ガクくんの耳みたいなとこでいけると思ったんだけどな…
「いけるわけないっすよ!!」
「あれ、聞こえてた?」
「すごい聞こえてた」
まぁいいや。うーん、どうにかできないかなぁ…
「あ!ガクくんの肩掴んで出せば良いんじゃない!?」
「むぎっちそれは肩が取れるぜ」
「そっか…」
〜数分後〜
あれ、普通にガクくん話せてるな…
雪に埋まったら絶対寒いと思うんだけど
「…ガクくん寒くないの?」
「え?あ、確かに…なんか全然寒くないっすね…」
これ、やっぱバグじゃない?
寒すぎて頭も回らないのかな僕ら。
「あ、じゃあ私運営に電話しますよ」
「夕陽変な言い方するなよ?オレが馬鹿だと思われる」
「…元からじゃない?」
「ハァ!?!?刀也さんひど!!」
なんて、冗談だけど。
「はいはい電話するんで黙っててくださーい」
「ワーーーーーーー!!!!!」
「はーーーーーーー!!!!!」
「なーーーーーーー!!!!!」
「うるせぇお前ら!なんで家長も参加してんだよ!」
リリちゃんが電話を終えた後、暫くしたら運営さんが来てくれた。
やっぱりバグだった。
何もない空間にリアルに近い雪を降らせるのは初の試みだったから、ついさっき他の同じ空間間を利用してるライバーも似たようなバグに巻き込まれたらしい。因みにガクくんと同じ状況になったのは卯月コウらしい。
二度目だからか、慣れた手付きでバグを解除する運営さんを後ろからガクくん以外の三人で眺める。
運営さんが「良し」と言った瞬間、目の前の穴からガクくんが消えた。
「あれ、?ガクくんは、」
…振り返った運営さんと目が合う。
「此処って、初期位置からかなり離れてますか…?」
「あー、かなり歩いたんで、離れてますね」
サッと運営さんの顔が青褪める
「ガクさん、今初期位置に一人です…」
…え?
「…ぇぇぇぇえええええ!!!!?!???」