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ラヒト様の一件で、私はさらに有能な薬師として認められ、私の部屋にはひっきりなしに病人が薬を求めてやってきた。
そんな中、ウィア様が私の部屋を訪れた。
ウィア様は痩せ薬の一件以来だが、ほっそりと痩せ、一層美しくなっていた。
「マリーナ、お久しぶりですね。」
「ウィア様、お元気そうで何よりでございます。」
「あなたのお陰で、体質が改善し、痩せる事ができました。
ありがとう。」
「いえいえ、ウィア様の努力の結果かと…」
「ふふふ。
それで、あなたを桜の会にご招待したいのだけど、どうかしら?」
「えーと、桜の後宮で行われる、桜の会でございますか…?
私などの紫陽花の後宮の女官が出ては…」
「いいえ、それは違いますわ。
桜の後宮にも、あなたの薬で助けられた者たちがたくさんおります。
この招待は皆の総意だと思ってください。」
ウィア様はおっしゃる。
私は結局桜の会に出ることを決め、ウィア様にそうお返事した。
そして、桜の会当日。
私は桜の花に合うように、白のタイトドレスを着た。
化粧をして、髪をハーフアップに結い、桜の後宮へ向かった。
桜の後宮の庭には、ピンクの桜が咲き誇り、僅かに風に揺られて花びらを散らしていた。
私がその美しさに見惚れていると、男性の声がした。
「そなたも呼ばれておったか、マリーナ。」
「!!!
バルサック様!!!」
「余もウィアに招かれたのよ。」
「そうでございますか。
ご機嫌麗しゅう…」
「まぁ、お堅い話は抜きにしようではないか。」
「まぁ、こちらにいらっしゃったのですか。
さぁ、お2人ともあちらで桜茶をどうぞ。」
ウィア様がやってきて言った。
ブルーの絨毯に座り、桜茶を飲む。
「マリーナ。
そういえば、ソフィア国のガーイルから求婚の文が届いたぞ。
正妃として迎えたい、とな。」
バルサック様は言う。
「私は…
お受けできませぬ…
お慕いしている人がございます…
アホで鈍感で、子供のような方でございますが…」
「ふはっはっはっ!!!
アホで鈍感で、子供のような、か…
本人は今頃くしゃみしておろうな。笑
まぁ、しかし、自分の気持ちを自覚しておるならよい。
そなたはこのメイス国にとっても優秀な薬師だ。
それに、後宮の姫君達の命の恩人でもある。」
「ありがとうございまする。」
「うむ。
しかし、恋とはタイミングよ。
そなたも、そのタイミングを逃さないことだ。」
「それは…
分かってはおりますが…」
「まぁまぁ、お2人とも。
お茶の次は桜酒がありましてよ。
さぁ、楽しみましょう。」
ウィア様は酒を注いでいく。