「キスって、鮫もするのかな?」
帰り道、二人は人気のない公園のベンチに並んで座っていた。
こさめは、なつの肩にもたれてうとうとしている。
「なつくん……」
「ん?」
「キスってさ……鮫もするのかな?」
「さぁな……」
「じゃあさ、実験してみない?」
こさめが顔を上げると、なつはすぐに視線を受け止めた。
「……俺は?」
「なつくんは鮫さんだから、もちろん対象だよ」
にこっと笑うこさめに、なつは静かに顔を近づけた。
唇が触れる、ほんの一瞬前。
「こさめ、お前がいなかったら……俺、きっと沈んでた」
そして——そっと、唇が重なった。
優しく、深く、まるで水の中で息を分け合うようなキスだった。
コメント
2件
うん、安定に好き🫶💕 最近コメントできてなくてごめんねぇ~ッッ!!💦 ちゃんと読んでたんだけど、コメントする時間なくて…🥲 こさめちゃんが提案するのも、ひまちゃんがスマート(?)にするのも尊い…!