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最近の困りごと3
イラスト描けないよね
毎回毎回思うんですけど、神さまって絶対才能の配分ミスってると思うんですよね
絵も描けて、小説も書けて、みたいな人が多い気がする
もし、努力してたとしても、そういうことができるっていう才能があるからで、私はそんなのもないから、人を妬んで、病んでそれで終わりっていう
妬むくらいなら、努力すればいいのにね
世の中自己中心的じゃないことくらい、分かりたいよね
…はい、書いていきましょうか
注意点
・フィクションです
・前回の続きというか、解説的な感じあるかも
・史実はこれといってないかな
・あくまで、おまけなんで、そんなストーリー的なあれじゃないかも
それでは…イン・ザ・スカイ!
あれから…イギリスが崩壊してからの話だ
正直、あんまり変化はないといったところだろうか
イギリスが崩壊したとて、イングランドがいまだに北アイルランドは統治してるままで、ウェールズもそのままイングランドについてるそうだ
変わったと言えば、スコットランドがEUに入ったくらいだろう
正直、俺、ロシアには関係ない話だ
イギリスの政策は全部イングランドが引き継いでいて、別にG7だなんて変わってやしない
少し領地が減ったくらいで、終わるようなやつとは思えないが、イギリスがいなくなっても変わらないというのは寂しいというかなんというか不思議な感じだった
葬式だなんて習慣は、ここにはないから、別に崩壊したって事実が掴みかかって襲ってくるわけでもない
ただ、一人死んだだけという感じだ
人狼ゲームでやられた時みたいに、良い人かも判断されないまま、ただ仕方ない犠牲とまとめて、それで終わらされている
…胸糞は、悪くはある
でも、そんなこと言ってる場合じゃないのが現代だ
事実的な話、見殺しにしたのは俺なんだ
今更なにを思えど、戻りもしないし、恨まれたままだ
…それから目を背けたいのも現実で、ちょっとバーに寄ってみた
別に、適当にアルコールを口にいれれば、もう酔えるとは思ったものの、今はなんでもいいから、話を聞いてくれる人が欲しかったんだろう
「…ウォッカ一つ」
ドカッとカウンターに腕を下ろして、浮いた席に座る
口が寂しいなと思いはしたものの、別にどうでも良かった
酒を飲みすぎたって、影響は出ないが、飲みすぎた時の、体が鉛みたいに重ったらしい感じが大嫌いだ
崩壊するのがあと少しで迫っている感じがして、気分が悪い
…今はそれが怖いんだ
ああやって、消えたくないなって
前は、崩壊だなんて脱皮みたいなもんだって思ってたけど、イギリスはいくら経っても、戻ってこなかった
死体すら残らないで、塵も全部消えてで
正直、イギリスは、ちょっと俺とは違うタイプなのかもしれない
俺は大部分がロシアと呼ばれる国で、ソビエトは革命の結果なんだから、帝国時代から、記憶も体も保持したまま、今ここにいる
イギリスは、国としての大部分はイングランドが補ってるだけだ
つまり、イングランドの派生みたいな感じな訳だ
…だから、イギリスとしては残らなくて、イングランドに戻った、みたいな感じなのかもしれない
じゃあ、もう本当にイギリスとしては戻れないんだろうか
いや、でも…?
そんなことを考えていると、カランコロンという音がした
「あら、先に誰かいましたか」
そんな口調に、そんな声に、バーのドアを見る
「…イングランド」
さっきまで、考えてたやつが来たみたいだ
…そりゃ、そうだ、イギリスはもういない
つい期待してしまう自分がおかしいんだ
でも、こいつの紳士的佇まいも、平然とした上っ面だけの微笑も、似てるんだ
当たり前ではあるんだろう
俺とは別だけど、イギリスの大部分はこいつなんだから
「…隣行ってもいいです?」
そんな問いかけに俺は黙り込んだ
話し相手には、丁度いいだろう
そういえば、イギリスの父親はこいつなんだし、息子の最後くらい知りたいだろう
でも、こいつと話すのは気が滅入りそうだ
…性格は人一倍悪いし、どうせこいつだって俺のことが嫌いだろう
イギリスはまだ好きにはなれる
…人間らしいから
でも、イングランドはどうだろう
人の振りをした化け物だ
色々とズレてて、狂ってるのが、イングランドという謎の人間だ
そんなことをぐるぐると考えていると、イングランドは隣に座ってきた
「ロックでウイスキーを一つお願いします」
マスターにそうやって言ってる声には抑揚もなにも感じられない
…まずまず、こいつはお酒を飲んだところで酔うのだろうか
そもそも味覚も無いんじゃないか?
酔ったほうが、忘れてくれるかもしれないし、話しやすいのだが…
「はぁ…」
ため息をこぼして、肩をがっくりと落とす
隣をチラッと見ると、頬杖をついたイングランドと目があった
ニコと謎の微笑を浮かべてる姿は気味が悪くて仕方がない
「…ロシアさん、ですよね。正式にはロシア連邦さん、Российская Федерацияのほうがわかりやすいです?」
さらっと俺の国の言語を話されて、どうしようもなくこいつの性格の悪さを感じる
俺だって英語くらいは分かるってのに
(現在は日本語にしてますね)
「あぁ、ロシアだ。…お前は、イングランドだろ」
「お前呼びは紳士的ではありませんね。まぁ、名前を答えられただけ正常なんじゃないです?アメリカなんてそれすら危ういんですから」
…別にそれくらいどうでもいいはずなのに、わざわざ言ってくるあたりはご丁寧だと言ったほうが腹が立たないだろう
というかアメリカもさらっとディスってんだよな
…正常だなんて、お前が決めることじゃないのに
…お前の方が異常だろうに
まぁ、それが分からない馬鹿だって思えば、少しは気分が落ち着けるだろう
顔を見てるとすでに気分が悪くなるから、カウンターの奥の酒を眺める
「…イギリスって、お前の息子だったよな」
なんでもないように、そんなことを聞く
でも、返ってきたのは予想してない反応だった
「違いますよ」
「はっ…?」
バッとイングランドの方を向く
イングランドは指でカウンター台をなぞってて、そこを見ていた
「…あの子は、私の分離体みたいなものです。だから、あんなに精度がいいんでしょうね、現在も多くの領土を手に入れることができている。世界に影響を与えている。正直、羨ましいくらいでしたよ、ずっと…」
イングランドでも、そうは思うことがあるらしい
…意外だ
そして、色々と話が飛びすぎだろう
イギリスが、分離体?
どういうことだ…?
「もう私から離れてますからね。なにも操作できない、支配できない…。おかしいですよね、私の一部を渡してあげたのに、返されることもなく崩壊だなんて 」
…つまり、イギリスは、…ん?どういうことだ?
イングランドの一部からできたのがイギリス、だから分離体…
ンン…?
そうやって考えていたが、目の前にウォッカが置かれていたため、やめた
瓶ごとだなんて分かってるな
ぐいっと喉にウォッカを流し込む
これで、ちょっとは話しやすくなるだろ
「つまり、どういうことだ?」
「…頭の足りてない単細胞に話してもわからないようですし、結構です」
前言撤回、話しやすくなんて以前の問題だった
平然と皮肉りやがって…
「あー、つまるところ、イギリスはお前のクローン的なやつで、それをつくるのに、お前のパーツが必要だった、的な?」
…一応わかりやすい解釈をしたのだが、理解できたと思ってもらえただろうか
そもそも、なんでこんなに話が気になるのかも疑問だが、これはどうしても聞いておくべきな気がした
それにイングランドは届いたウイスキーのグラスを揺らしながら、ニコと笑みを深めてきた
俺のことなんて見てもいないのに…不気味なものだ
「まぁ、そんなものですよ。私の思考の全部をイギリスに入れました。で、帰ってこずにそのままなんですよね、ほんと困ったものです」
…目線も合わさずに、笑って言われても説得力なんてひとかけらもない言葉だ
だからつい、こう返した
「ほんとに思ってんのか、それ」
「まさか笑、感情も全部渡しちゃったままですからね。あの子が人間のフリしてるのすっごいイライラしました」
食ってかかるような感じにちょっと驚くが、まだイングランドは話そうとしてるようで、一旦ウイスキーを煽って、グラスを置いた
…一口目、だよな?
すでに酔ってるのか…?
「不思議ですよね。愛想のつき方、身体の使い方、敬語、法律、常識、読心術…あんなに私と同じような知識を教えたはずなのに、あの子はうまく笑うんですよ、うまく話すんですよ、ほんとバカバカしくて仕方がないです。あの子には才能があるんですよ、私とスコットの子ですもの、秀でてて当然です。…私より優れていいはずがないのにその上に立って、強くなって、大きくなって…どうしようもない子ですよ、あの子は」
スラスラとした饒舌めなイングランドの声が異常に響いた
…場が支配されたような感じで、つい怯んでしまった
イングランドはやっぱり、好きになれない
たぶん、いや絶対、イギリスのことを大事になんて思ってないから
自分が賢くて、自分が偉くて、それが当然の理のように思っているんだ
だから、こんなことなんて言えるんだろう
「…お前、ほんと心ないよな」
それにイングランドはこちらを向いた
そして、より笑みを深くして言った
「そうですけど?さっき言いましたよね、イギリスに感情なんて渡しましたって」
っ…こいつはっ、感情なんてなくたって、クズだ
元からいらなかったんだろう、感情なんて
だから、渡したんだろう
イギリスはっ、あんないい奴なのに、あんなにいい子で、感情なんてないといけないものなのにっ…
「…わかった」
「あぁ、分かりました?思考が遅いですね」
ちがう、そんなことじゃない
「お前が感情をうまく使えてないってこと」
「…へぇ、そうですか」
…こいつ、いい加減にしろ
「イギリスの方がずっと良かった。優しくて、隠し事して、調子に乗ったりして、そんな人間味があるのがイギリスだ。お前に教育されようが感情がはっきり滲んでるんだ、あいつは。」
「言いたいことはそれだけです?」
冷え切った声が、俺を遮った
イングランドはグラスを指でなぞっていただけだけど、圧があった
でも、怯むわけにはいかない
これだけは、絶対に言わないといけない
ついドンッてカウンターを叩いた
「っ…、お前が崩壊すればよかったんだっ!!」
ぴたっとイングランドの指の動きが止まった
そんなことどうでも良かった
「イギリスじゃなくて、お前なら、崩壊したって、いなくなったってっ、誰も気に止めないはずなのにっ…なんでっ、イギリっ」
「私が崩壊すれば…ですか。すごく贅沢なことを言うものですね」
「は?」
ゴクッとウイスキーを嚥下したあとにイングランドは続けた
(…別に俺は見たくて見てる訳じゃない、待っただけだ)
「まずまず私は崩壊しませんけど、死んだらそれこそイギリスが死んじゃいますよ。全部、全部。」
「…は?」
どういう、ことだ?
たしかにイギリスの大部分はイングランドでも、イギリスはイギリスとして自立してるんじゃないのか?
「あぁ、でもそれもありかもですね。スコットとかの身体の一部を無くせたんですし…。はぁ、あの子が優しすぎたのを恨みますね」
「おい、どういうことだ?」
それにイングランドはチラッとこちらを見て、一言、言っただけだった
「もう理解できないようですし、結構です」
そのあと、イングランドはガタッと立って、お金と空になったグラスだけ置いていって、去っていった
話し相手がいなくなった空虚なバーになった
そこでやっと、二口目のウォッカを飲めた
「あぁ、くっそ…胸糞悪い」
静かなバーが戻ってきた
イギリスへの黙祷なんてものではないはずだ
でも、そうでいたかった
…イギリスだって、未練があったはずなんだ
もし、生き返ったらな…
やっぱりイギリスの崩壊は有名になった
頭に消えないくらい、自分にもこびりついていた
戦争なんてのも未だに変わらずってところだろうか
でも、和解を呼びかけるようにはしている
ただ、うまくいかないだけだ
…そういえば、酒を飲まなくなった
ドイツとも、アメリカとも、仲良くなった
…イングランドとは、うまくやってない
あれから色々考えてみた
でも、もうイギリスは崩壊して、いなくなったから無駄だ
だから、語ろうなんて思わない
これは心の中の思いだけで十分だから
ただ、ちょっと世界が平和になったらなって思っただけだ