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中学3年・女子(仮名:Sさん)


クラスにどうしても苦手な子がいて、

話すと必ずすれ違うし、価値観が真逆だと感じます。

自分ばかりが間違っているような気もしてきて、

最近は一言話すだけでも、ぐったりします。

どうしたら、少しでも“わかりあえる”んでしょうか。





日下部

「……すれ違うの、つらいよな」

「オレも、なんとか通じようとして、

相手の気持ち想像して、合わせて……って、よくやってた」

「でも、たぶん“わかりあおう”って思うのって、

本当は、どっかで“わかってもらいたい”って願いなんだよな……」



蓮司

「ふーん。

オレ、“わかりあえる”って発想自体、ちょっと信用してないかも」

「だって、自分の中ですら言語化できないこと、他人にどう説明すんの?」

「そもそも“わかる”って、どっかで“勝手に納得する”ことだよね」



「……別に、わかりあえなくてもよくね?」

「なんで、そんなに“わかってもらわなきゃ”ってなるのか、

正直、オレにはわかんねぇ」

「向こうが間違ってると思うなら、

それで終わりじゃねえの?」



日下部

「でもさ、それってすごく孤独じゃないか……?」



蓮司

「うん。孤独だよ。でもそれが普通だと思う。

“わかりあえる”っていう前提がある方が、不自然なんじゃない?」



「期待しすぎなんだよ、人に。

“わかってもらえた”って感覚なんか、

だいたい思い込みだ」



日下部

「それでも……誰かと、ちゃんと通じ合いたいって思うのは、

変じゃないと思うんだ」

「わかりあえなかったら、どんどん人が怖くなる」



蓮司

「そっか。でもさ、オレは“怖いまま付き合う”のも、

意外と悪くないと思ってる」

「どうせ誤解するし、されるし。

その前提がある方が、案外ラク」



「“無理にわかり合わなくていい”って、

そう言ってくれる人がいたら、

ちょっとは生きやすくなるかもな」



(少し沈黙)



蓮司

「……結論出なかったね。

まぁ、それも“相談室”ってことで」



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