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第17話、読み終わりました……! 椥辻さんがギプスしたまま鎖付きナタ振り回してるの、めちゃくちゃ笑いました。リハビリが早すぎる……(笑)。それと神剣くんの件、御厨さんがわざわざ報告しに来るあたりが空気読まなさすぎで面白かったです。でも綺ちゃんの「ファーストキス返して」にはじんときましたね。可威くんがクロスボウを使う決意を固めたのも、ちゃんと伏線回収してる感じで好みです。
第十七話
新しい相棒
椥辻さん不在で行われた模擬訓練で、私は呪蠍の毒に侵され、意識を取り戻したのは三日後でした。
「!! っ、神剣くんが?」
「そうなのよ!颯爽と現れて。可威ちゃんから薬を奪って、そのまま♥️」
「……っ」
信じられません!
いえ、信じたくありません!
私を解毒させるためとはいえ、神剣くんと……っ!!
「……じゃ、あたし行くわね。お大事にね、綺ちゃん♪」
言いたいことだけ言って、御厨くんは部屋から出て行きました。
……あの性格です。
人命救助でしょう。
それ以上でも、それ以下でもないと思います……でも。
「私のファーストキス……返してよ……神剣くんのばか」
ばふっと布団を頭から被り、ぎゅっと目を瞑ります。
寝て忘れるに限ります。
─────訓練棟
「おっ? やっとるな? おーい!久しぶりやな」
「椥辻さん、っ、もう……起きて大丈夫、なの?」
「リハビリや。寝たきりやと身体、鈍るからな」
「あら。もう起きて大丈夫なの?」
「おー、七凰……ちぃーっと付き合ってくれへんか?」
にっこり笑い、持ってきていた袋から、ピンクの鎖付きのナタを取り出します。
いい笑顔をしていた。
と、後に皇刃くんが教えてくれました。
「ちょ、何なの……?」
嫌な予感がしたのでしょう。
御厨くんは苦笑いを浮かべ、後退りしています。
「あんたにはクラゲん時に世話なったからなぁ……きっちり礼をせなあかんやろ?」
「きゃぁー!あたしは、悪いことしてないわよ!」
慌てて走り出し、椥辻さんと距離を取る御厨くん。
それを見て笑っていた皇刃くんが、思い出したように椥辻さんへ声をかけます。
「椥辻さん。この子、勝手に借りちゃったんだ……磨いたけど……ごめんね。勝手に使っちゃって」
「聞いたで。自分でシャルを使こうたんやろ?やったな、可威!ちゃんと出来たん偉いなぁ」
椥辻さんは嬉しそうに笑い、皇刃くんの肩をぽんぽんと叩きます。
「しゃ、シャル……?ああ……クロスボウの名前か……。うん。あの時は……夢中だった……。二人が死んじゃうって思った……でも、っ、僕に出来ることがわからなくて」
「でも、出来たやんな?そこは誇ってえーねんで。今まで武器を避けてきた可威が武器を手にし、仲間を助けた……ありがとうな。みんなを助けてくれて」
「椥辻さ、ん……っ。うん……っ。僕、これから……クロスボウを使おうと思ってる」
皇刃くんは、ぎゅっと握りこぶしを作り、決心を固めているようでした。
「そうか?なら、うちのシャル使うか?賢い子やから、初心者でも扱いやすいで?」
「いや……確かに、っ、扱いやすかったけど……(ピンクは)……大丈夫。ありがと。僕も名前つけれるくらい、自分に合った子を探すよ」
「そうか?ま。それが一番ええわ……なっ!」
「きゃぁー!その鎖付きナタ、危ないわよ!」
「朔夜がくれたからなぁ。本人に似てるんやろ。ほな、次は、あんたの金棒でイこか」
椥辻さんはギプスをしているにもかかわらず、通常と変わらない動きで御厨くんを追い詰めていたそうです。
「椥辻さん。今度、クロスボウを買いに行くから色々、教えてくれる?」
「あー。一緒に行って、可威に合う、えー子を選ぼうか……七凰!次々、行くで!!」
「まだ、あんたは寝てたほうが平和よー!」